秋華賞 G1 過去データと傾向
調教分析・予想はこちら
秋華賞の調教分析・全頭評価を公開中
過去10年結果
| 年 | 1着馬 | 人気 | 枠番 | 2着馬 | 人気 | 枠番 | 3着馬 | 人気 | 枠番 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | ヴィブロス | 3番人気 | 4枠 | パールコード | 4番人気 | 2枠 | カイザーバル | 8番人気 | 7枠 |
| 2017 | ディアドラ | 3番人気 | 7枠 | リスグラシュー | 4番人気 | 4枠 | モズカッチャン | 5番人気 | 2枠 |
| 2018 | アーモンドアイ | 1番人気 | 6枠 | ミッキーチャーム | 5番人気 | 7枠 | カンタービレ | 3番人気 | 1枠 |
| 2019 | クロノジェネシス | 4番人気 | 3枠 | カレンブーケドール | 2番人気 | 4枠 | シゲルピンクダイヤ | 10番人気 | 7枠 |
| 2020 | デアリングタクト | 1番人気 | 7枠 | マジックキャッスル | 10番人気 | 6枠 | ソフトフルート | 9番人気 | 4枠 |
| 2021 | アカイトリノムスメ | 4番人気 | 6枠 | ファインルージュ | 2番人気 | 7枠 | アンドヴァラナウト | 3番人気 | 5枠 |
| 2022 | スタニングローズ | 3番人気 | 4枠 | ナミュール | 2番人気 | 4枠 | スターズオンアース | 1番人気 | 5枠 |
| 2023 | リバティアイランド | 1番人気 | 3枠 | マスクトディーヴァ | 3番人気 | 4枠 | ハーパー | 2番人気 | 1枠 |
| 2024 | チェルヴィニア | 1番人気 | 3枠 | ボンドガール | 5番人気 | 6枠 | ステレンボッシュ | 2番人気 | 8枠 |
| 2025 | エンブロイダリー | 2番人気 | 6枠 | エリカエクスプレス | 5番人気 | 5枠 | パラディレーヌ | 6番人気 | 8枠 |
2021年と2022年は阪神開催でした。京都競馬場の改修工事にともなう振替で、距離は同じ芝2000mですがコース形態が異なります。本ページの枠順・脚質のデータは京都開催8回(のべ141頭)に絞って集計し、人気・前走ローテは10年すべて(のべ173頭)で集計しています。
データ分析
枠順・脚質(京都開催8回・のべ141頭)
| 項目 | 出走数 | 勝ち | 複勝 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 15 | 0 | 2 | 0.0% | 13.3% |
| 2枠 | 16 | 0 | 2 | 0.0% | 12.5% |
| 3枠 | 16 | 3 | 3 | 18.8% | 18.8% |
| 4枠 | 16 | 1 | 5 | 6.2% | 31.2% |
| 5枠 | 16 | 0 | 1 | 0.0% | 6.2% |
| 6枠 | 16 | 2 | 4 | 12.5% | 25.0% |
| 7枠 | 23 | 2 | 5 | 8.7% | 21.7% |
| 8枠 | 23 | 0 | 2 | 0.0% | 8.7% |
| 4角 前(先頭25%) | 32 | 2 | 5 | 6.2% | 15.6% |
| 4角 中前 | 45 | 5 | 10 | 11.1% | 22.2% |
| 4角 中後 | 34 | 1 | 8 | 2.9% | 23.5% |
| 4角 後方 | 28 | 0 | 1 | 0.0% | 3.6% |
人気・適性(人気・前走/10年・のべ173頭)
| 項目 | 勝利数 | 複勝率 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 1番人気(10頭) | 4勝 | 50.0% | アーモンドアイ・デアリングタクト・リバティアイランド・チェルヴィニア |
| 2〜3番人気(20頭) | 4勝 | 60.0% | 複勝率は人気帯で最高 |
| 4〜6番人気(30頭) | 2勝 | 30.0% | 2019年クロノジェネシス・2021年アカイトリノムスメ |
| 7〜9番人気(30頭) | 0勝 | 6.7% | 10年で3着内2回 |
| 10番人気以下(81頭) | 0勝 | 2.5% | 母数81頭で3着内2回のみ |
| 前走・優駿牝馬(25頭) | 7勝 | 44.0% | 10勝中7勝。最も勝っているローテ |
| 前走・ローズS(58頭) | 0勝 | 13.8% | 最多ローテだが10年で勝ち星ゼロ |
| 前走・紫苑S(G3時代33頭) | 3勝 | 21.2% | 2023年までのG3時代に3勝 |
| 前走・紫苑S(G2昇格後13頭) | 0勝 | 7.7% | 2024年のG2昇格以降は3着内1回 |
| 前走1着(53頭) | 6勝 | 24.5% | 勝率11.3%で最高 |
| 前走2〜3着(45頭) | 3勝 | 22.2% | 安定している |
| 前走4〜5着(22頭) | 0勝 | 13.6% | 3着内3回 |
| 前走6〜9着(26頭) | 1勝 | 11.5% | 2018年アーモンドアイのみ |
| 前走10着以下(27頭) | 0勝 | 3.7% | 3着内1回 |
傾向・レース分析
秋華賞とはどんなレースか
3歳牝馬三冠の最終戦。秋華賞は10月中旬に京都競馬場の芝2000mで行われる3歳牝馬限定のG1です。桜花賞・優駿牝馬(オークス)に続く三冠の最後の一冠で、春の実績馬と夏に力をつけた馬が初めて顔を合わせる場になります。
京都芝2000mは内回りコースを使います。正面スタンド前からスタートし、1周して直線404m。3コーナーから4コーナーにかけて下り坂があり、ペースが上がりやすい一方で最後の直線は短いという構造です。
2021年と2022年は阪神開催でした。京都競馬場の改修にともなう振替です。距離は同じ芝2000mですが、阪神は外回りで直線473.6m。コース形態が違うため、本ページでは枠順と脚質を京都開催8回に絞って集計しています。
定量戦です。3歳牝馬限定なので全馬55kgを背負います。斤量差がないぶん、純粋に地力とコース適性が問われます。
オークス組が10勝中7勝——ローズS組は58頭で勝ち星ゼロ
前走が優駿牝馬(オークス)だった25頭が7勝しています。複勝率44.0%は全ローテで最高です。春の二冠目で結果を出した馬が、そのまま秋も通用するという構図がはっきり出ています。
一方で最多ローテのローズSは58頭が走って勝ち星ゼロ。複勝率も13.8%にとどまります。京都新聞杯と並ぶ前哨戦として最も多くの馬が使うレースですが、ここから勝ち馬は出ていません。
母数58頭という規模は軽視できません。20頭や30頭の「ゼロ」なら偶然の範囲ですが、58頭で1勝もないとなると、前哨戦を使う必要がある馬と、直行できる馬の地力差が反映されている可能性があります。
紫苑ステークス組は扱いが変わります。2023年までのG3時代は33頭で3勝・複勝率21.2%でしたが、2024年にG2へ昇格して以降は13頭で勝ち星ゼロ(3着内1回)。昇格から2年と母数が小さいため、まだ傾向とは言えません。
上位3番人気で10勝中8勝——7番人気以下は111頭で勝ち星ゼロ
1番人気が10頭で4勝・複勝率50.0%、2〜3番人気が20頭で4勝・複勝率60.0%。上位3人気だけで10勝中8勝を占めています。
複勝率が最も高いのは2〜3番人気の60.0%です。1番人気の50.0%を上回っており、人気を背負いすぎない実力馬が堅実に走っています。
7番人気以下は111頭が走って勝ち星ゼロ。7〜9番人気が30頭で複勝率6.7%、10番人気以下は81頭で2.5%です。三冠最終戦という性格上、能力の序列が人気に素直に反映されやすいレースだと言えます。
ただし4〜6番人気からは2勝出ています。2019年クロノジェネシス(4番人気)と2021年アカイトリノムスメ(4番人気)。中位人気まで広げる価値はあります。
4角後方は28頭で勝ち星ゼロ——直線404mでは届かない
京都開催8回で、4角後方(下位25%)にいた28頭は1頭も勝っていません。複勝率も3.6%で、3着内は1回だけです。
最も勝っているのは4角中前で、45頭から5勝(勝率11.1%)。複勝率は中後が23.5%でわずかに上回りますが、勝ち切るのは中前という傾向です。
理由は直線の短さにあります。京都芝2000mは内回りで直線404m。3〜4コーナーの下り坂でペースが上がるため、後方から追い込むには位置取りが遠すぎます。
前(先頭25%)も32頭で2勝・複勝率15.6%と絶好調とは言えません。下り坂で脚を使ったぶん、最後に止まる形が見られます。中団からやや前で立ち回れる馬が最も有利です。
3枠が18.8%、5枠と8枠は苦戦
勝率で突出しているのは3枠で、16頭から3勝(18.8%)。2019年クロノジェネシス、2023年リバティアイランド、2024年チェルヴィニアがこの枠からです。
複勝率では4枠が31.2%で最高(16頭で3着内5回)。6枠も16頭で2勝・複勝率25.0%と水準以上です。
苦しいのは5枠と8枠です。5枠は16頭で複勝率6.2%、8枠は23頭で複勝率8.7%。どちらも勝ち星がありません。1枠13.3%・2枠12.5%も低調です。
ただし母数は各枠15〜23頭です。8回の開催を8分割しているため、1枠あたり2頭前後しか入りません。枠だけで取捨するには足りない数字と考えるのが妥当です。
なぜオークス組が強いのか
優駿牝馬(オークス)は東京芝2400m。秋華賞の京都芝2000mとは距離もコースも違います。それでも25頭から7勝しているのは、距離適性ではなく世代の地力が反映されているからだと読めます。
春の時点で2400mを戦えた馬は、そもそも能力が高い。オークスで上位に来た馬が、夏を越してそのまま秋も通用するという単純な構図です。前哨戦を挟まず直行できること自体が、仕上がりの早さと体質の強さを示しています。
複勝率44.0%は、2頭に1頭近くが馬券に絡む計算です。10勝のうち7勝がこのローテという数字と合わせると、このレースで最も重く見るべき情報だと言えます。
一方でオークスを使っていても、そこで大敗していた馬は苦戦します。前走10着以下の27頭は勝ち星ゼロ・複勝率3.7%。ローテと着順はセットで見る必要があります。
ローズS組の58頭をどう読むか
ローズステークスは阪神芝1800mで行われる秋華賞の前哨戦です。最も多くの馬が使うローテで、過去10年で58頭が秋華賞に向かいました。
その58頭から勝ち馬は出ていません。3着内は8回あり複勝率13.8%。馬券に絡むことはあっても、勝ち切れないという結果が続いています。
考えられる理由は2つあります。ひとつは距離です。ローズSの1800mから2000mへの延長が、わずかとはいえ影響している可能性。もうひとつは前哨戦を使わなければならない馬の立場です。オークスから直行できる馬との間に、仕上がりや地力の差があるという見方です。
母数58頭は十分な規模です。20頭や30頭の「ゼロ」なら偶然の範囲として扱うべきですが、58頭で1勝もないという数字は、軸にしない理由として使える水準にあります。ただし3着内は8回出ているので、相手から完全に外すのは行き過ぎです。
紫苑ステークスのG2昇格をどう扱うか
紫苑ステークスは2024年にG3からG2へ昇格しました。中山芝2000mで行われ、秋華賞と同じ距離を経験できる前哨戦です。
G3時代(2016〜2023年)は33頭が出走して3勝・複勝率21.2%。ローズS組より効率の良い数字でした。同じ2000mを使っている点が噛み合っていたと考えられます。
G2昇格後(2024〜2025年)は13頭で勝ち星ゼロ、3着内1回。ただし母数13頭・2年分では傾向と呼べません。昇格によってメンバーが強化され、秋華賞での位置づけが変わる可能性はありますが、判断できるだけのデータがまだありません。
本ページではG3時代とG2昇格後を分けて集計しています。合算すると46頭で3勝という数字になりますが、条件が変わった前後を混ぜると実態が見えなくなるためです。
総合ポイント
①オークス組を重く見る。25頭で7勝・複勝率44.0%。10勝中7勝がこのローテです。
②ローズS組は割り引く。58頭で勝ち星ゼロ。母数が十分にあるため、軸にするのは避けたいところです。
③上位3人気から軸を選ぶ。10勝中8勝。7番人気以下は111頭で勝ち星がありません。
④4角後方は苦しい。28頭で勝ち星ゼロ・複勝率3.6%。直線404mでは届きません。
⑤枠は参考程度に。3枠が勝率18.8%、4枠が複勝率31.2%。ただし各枠15〜23頭と母数が小さいため、決め手にはしません。
補足データ:詳細傾向と注目ポイント
年ごとに振り返る10年
2016年ヴィブロス(3番人気)。前走はローズステークス3着。4枠から4角中前で運び、直線で抜け出しました。翌年にドバイターフを制しています。
2017年ディアドラ(3番人気)。7枠から中前で立ち回っての勝利。後に海外へ遠征し、ナッソーステークスを勝ちました。
2018年アーモンドアイ(1番人気)。三冠を達成した年です。前走はオークスではなく別路線でしたが、4角中後から差し切りました。前走6〜9着組の唯一の勝利がこの馬です。
2019年クロノジェネシス(4番人気)。3枠から中前。この年の4番人気は、過去10年で最も人気薄の勝利タイ記録です。翌年に宝塚記念と有馬記念を制しました。
2020年デアリングタクト(1番人気)。無敗の三冠を達成。7枠から4角中前という、このレースで最も勝っている位置取りでした。
2021年アカイトリノムスメ(4番人気)・2022年スタニングローズ(3番人気)。どちらも阪神開催で、4角で前にいた馬が勝っています。
2023年リバティアイランド(1番人気)。京都に戻った年の三冠達成。3枠から前目で運びました。
2024年チェルヴィニア(1番人気)・2025年エンブロイダリー(2番人気)。直近2年は上位人気が順当に勝っています。
枠順データの限界
本ページの枠順データは京都開催8回・のべ141頭から集計しています。8枠に分けると1枠あたり15〜23頭。1つの枠に入る頭数は、1年あたり2頭前後という計算になります。
3枠が16頭で3勝(勝率18.8%)という数字も、実際には3年分の結果です。2019年クロノジェネシス、2023年リバティアイランド、2024年チェルヴィニア。この3頭はいずれも1〜4番人気で、枠に関係なく力のある馬でした。
5枠の16頭で複勝率6.2%、8枠の23頭で8.7%という低さも同様です。たまたまその枠に有力馬が入らなかった年が続いた、という説明が十分に成り立ちます。
枠順は参考程度にとどめるのが妥当です。このレースで重く見るべきは前走ローテと人気であり、枠で取捨を決める材料にはなりません。
このページの数字の作り方
本ページは2016年から2025年までの10年分、のべ173頭のデータから集計しています。枠順と脚質だけは、コース形態の違う阪神開催2年を除いた京都8回・のべ141頭が対象です。
4角の位置は、その年の出走頭数で4分割して判定しています。18頭立てなら4〜5頭ずつの区切りです。頭数が年によって15〜18頭と変わるため、順位をそのまま比べず割合で揃えています。
前走ローテは、各馬がこのレースの前に実際に走ったレースを1頭ずつ遡って特定しました。紫苑ステークスのように途中でグレードが変わったレースは、変更前後を分けて数えています。
数字は事実として並べていますが、使い方には注意が必要です。母数が20〜30頭しかない項目の「勝ち星ゼロ」は、来ない証拠ではなく、まだ来ていないだけかもしれません。本ページでは母数の大きい項目と小さい項目を区別して読めるよう、出走数を必ず併記しています。
勝ち馬のその後
このレースの勝ち馬は、翌年以降も活躍しています。2018年アーモンドアイは三冠を達成し、後にジャパンカップを連覇。2020年デアリングタクトは無敗の三冠牝馬になりました。
2019年クロノジェネシスは4番人気での勝利でしたが、翌年に宝塚記念と有馬記念を制しています。2023年リバティアイランドも三冠達成。上位に来た馬は追いかける価値があります。
4角の位置をどう判断するか
4角後方が28頭で勝ち星ゼロ・複勝率3.6%という数字は、このページで最も極端なものです。母数28頭なので「絶対に来ない」とまでは言えませんが、軸にしない理由としては十分です。
京都芝2000mの内回りは、3コーナーから4コーナーにかけて下り坂があります。ここでペースが上がるため、後方の馬は差を詰めきれないまま直線を迎えます。直線は404mしかありません。
一方で4角前(先頭25%)も32頭で2勝・複勝率15.6%にとどまります。下り坂で押し上げた脚が最後に残らない形です。勝ち切るのは4角中前(45頭5勝・勝率11.1%)、馬券に絡みやすいのは中後(34頭・複勝率23.5%)という住み分けになります。
出走馬の脚質を見るときは、前走までの4角位置を確認してください。追い込み一辺倒の馬は、能力があっても位置取りが届かない可能性があります。逆に中団からやや前で立ち回れる馬は、このコースで持ち味を出しやすいと言えます。
前走着順の読み方
前走1着組が53頭で6勝・勝率11.3%と最も効率が良い数字です。複勝率24.5%も上位にあたります。
前走2〜3着組は45頭で3勝・複勝率22.2%。惜敗組も十分に戦えています。
前走10着以下は27頭で勝ち星ゼロ・複勝率3.7%と大きく落ちます。ただし母数27頭なので、相手から完全に外す根拠にはなりません。
例外は2018年のアーモンドアイです。前走は6〜9着の層にあたりましたが、そのまま勝ち切りました。前走6〜9着組の唯一の勝利です。
京都と阪神で何が変わるか
2021年と2022年は阪神芝2000mで行われました。京都競馬場の改修工事にともなう振替です。
京都の内回り2000mは直線404m、阪神の2000mは直線473.6m。70m近い差があります。さらに京都は3〜4コーナーに下り坂があり、阪神は最後の直線に急坂があります。求められる適性がかなり違うと言えます。
阪神開催の2年は、どちらも4角で前にいた馬が勝ちました。2021年アカイトリノムスメ、2022年スタニングローズ。京都開催では4角中前からの勝利が5回と最多です。
本ページの枠順・脚質データを京都8回に絞ったのはこのためです。コース形態が違う2年を混ぜると、どちらの傾向でもない数字になってしまいます。人気や前走ローテはコース形態に左右されにくいため、10年すべてで集計しています。
人気薄が来ない構造
7番人気以下は111頭が走って勝ち星ゼロ。3着内も4回だけです。重賞としては珍しいほど堅い数字です。
理由は出走馬の構成にあります。3歳牝馬限定戦なので、春のクラシックで能力の序列がある程度決まっています。さらに定量戦で斤量差がないため、実力差がそのまま着順に出やすいという構造です。
10番人気以下の81頭から3着内はわずか2回(複勝率2.5%)。母数81頭という規模でこの数字なので、大穴を狙う意味は薄いと言えます。
ただし4〜6番人気からは2勝出ています。30頭で複勝率30.0%。中位人気までは十分に射程という読み方が妥当です。
定量戦であることの意味
秋華賞は定量戦で、3歳牝馬は全頭55kgを背負います。ハンデ戦のように実績馬が重い斤量を課されることも、別定のように重賞勝ちで加増されることもありません。
斤量差がないぶん、能力差がそのまま着順に出やすくなります。7番人気以下が111頭で勝ち星ゼロという数字は、この構造と無関係ではないはずです。実績のある馬が、不利を受けずに走れる条件だからです。
これは同じ3歳牝馬のレースでも、条件によって結果の出方が変わることを意味します。ハンデ戦なら軽い斤量の伏兵に浮上の目がありますが、定量戦ではその余地が小さいという読み方になります。
人気を信頼してよいレースと、疑ってかかるレースの違いは、重量条件からもある程度は読み取れます。秋華賞は前者にあたります。
三冠がかかる年の特徴
桜花賞とオークスを両方勝った馬は、過去10年で3頭が秋華賞に出走し3頭とも勝っています。2018年アーモンドアイ、2020年デアリングタクト、2023年リバティアイランド。いずれも1番人気でした。
三冠がかかる馬がいる年は、人気が集中しやすくなります。その馬が勝てば順当、崩れれば波乱という構図になりやすく、相手を広く取るかどうかの判断が結果を分けます。
今年の出馬表(2026年)
| 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | 脚質 | 予想印 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 1 | ギャラボーグ | 牝3 | 武豊 | 55 | 先行 | △ |
| 1枠 | 2 | テイエムアイラン | 牝3 | 岩田望来 | 55 | 先行 | |
| 2枠 | 3 | マスターソアラ | 牝3 | 北村友一 | 55 | 差し | △ |
| 2枠 | 4 | エンネ | 牝3 | 横山武史 | 55 | 追込 | ▲ |
| 3枠 | 5 | タイセイボーグ | 牝3 | 鮫島克駿 | 55 | 差し | |
| 3枠 | 6 | ラベルセーヌ | 牝3 | 松山弘平 | 55 | 差し | |
| 4枠 | 7 | バースデイフライト | 牝3 | 菅原明良 | 55 | 差し | |
| 4枠 | 8 | モンローウォーク | 牝3 | 川田将雅 | 55 | 先行 | ◎ |
| 5枠 | 9 | スウィートハピネス | 牝3 | 浜中俊 | 55 | 差し | |
| 5枠 | 10 | ナイスプレーアスク | 牝3 | 西村淳也 | 55 | 逃げ | △ |
| 6枠 | 11 | ガーネットフレア | 牝3 | 横山和生 | 55 | 先行 | △ |
| 6枠 | 12 | カナルサンマルタン | 牝3 | ルメール | 55 | 先行 | |
| 7枠 | 13 | ドリームコア | 牝3 | 戸崎圭太 | 55 | 先行 | ○ |
| 7枠 | 14 | サムシングスイート | 牝3 | 大野拓弥 | 55 | 差し | △ |
| 8枠 | 15 | フェスティバルヒル | 牝3 | 津村明秀 | 55 | 差し | |
| 8枠 | 16 | ハヤブササキチャン | 牝3 | 藤懸貴志 | 55 | 先行 | |
| 8枠 | 17 | ロザーンジュ | 牝3 | 木幡巧也 | 55 | 差し |
今年の印(2026年)
展開予想: ナイスプレーアスクがハナを主張し、下り坂でペースが上がりやすい流れを想定する。京都開催8回では4角中前が45頭で5勝と最も勝っており、後方28頭は勝ち星ゼロ・複勝率3.6%。直線404mでは差し届かない形が続いている。
根拠: 前走のローズステークスを1番人気で勝ち切った。前走1着組は過去10年で53頭が走って6勝・勝率11.3%と最も効率がよい。4枠は京都開催で複勝率31.2%(16頭で3着内5回)と枠別で最高。先行できる脚質も、4角中前が5勝を挙げるこのコースに噛み合う。ローズS組が58頭で勝ち星ゼロという数字は抱えるが、3着内は8回出ており、完全に切る材料ではない。
根拠: 前走の紫苑ステークス3着。1番人気に支持されており、同じ2000mを経験している点が強みになる。7枠は京都開催23頭で2勝・複勝率21.7%と水準以上。先行して4角中前につけられる脚質で、ウッドチップのラスト1Fも11秒2と直前の動きは悪くない。
根拠: ウッドチップのラスト1F 11秒0は基準をちょうどクリアし、17頭で最速タイ。総合スコアも65点で上位2頭に入る。前走のローズステークス2着は前走2〜3着の層(45頭で3勝・複勝率22.2%)にあたる。追い込み脚質で、後方28頭が勝ち星ゼロという数字が最大の懸念になる。
根拠: 前走の紫苑ステークスを6番人気で勝利。前走1着という最も効率のよい層に入る。2枠は複勝率12.5%と低いが、母数16頭では判断材料にならない。坂路の時計は目立たないものの、ウッドチップは6本と量を確保している。
根拠: ウッドチップのラスト1F 11秒0で基準をクリアし、総合スコア65点は17頭で最上位タイ。前走の夕月特別を勝っており、前走1着組にも入る。6枠は京都開催16頭で2勝・複勝率25.0%。条件戦からの参戦で相手は強化されるが、調教の数字は17頭で最も良い部類にある。
根拠: 前走の紫苑ステークス2着。同じ2000mで結果を出しており、前走2〜3着の層にあたる。ウッドチップ10本は17頭で最多で、乗り込み量は十分。7枠も複勝率21.7%と水準以上になる。
根拠: 4月の桜花賞2着という実績が17頭で最も上位。約半年ぶりの実戦になるが、ウッドチップのラスト1Fは11秒2と直前の動きは確か。1枠は京都開催15頭で複勝率13.3%と低い数字だが、母数15頭では切る根拠にならない。
根拠: 17頭で唯一の逃げ馬。単騎でハナを取れれば、下り坂で押し上げる形に持ち込める。坂路21本は17頭で最多の本数で、乗り込み量は最も確保できている。5枠は京都開催16頭で複勝率6.2%と最も低いが、母数16頭では判断材料にはしない。