優駿牝馬(オークス) G1 過去データと傾向
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過去10年結果
| 年 | 1着馬 | 人気 | 前走レース | 2着馬 | 人気 | 前走レース | 3着馬 | 人気 | 前走レース |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | カムニャック | 4番人気 | フローラS G2 | アルマヴェローチェ | 2番人気 | 桜花賞 G1 | タガノアビー | 10番人気 | 矢車賞・1勝クラス |
| 2024 | チェルヴィニア | 2番人気 | 桜花賞 G1 | ステレンボッシュ | 1番人気 | 桜花賞 G1 | ライトバック | 3番人気 | 桜花賞 G1 |
| 2023 | リバティアイランド | 1番人気 | 桜花賞 G1 | ハーパー | 3番人気 | 桜花賞 G1 | ドゥーラ | 4番人気 | 桜花賞 G1 |
| 2022 | スターズオンアース | 1番人気 | 桜花賞 G1 | スタニングローズ | 4番人気 | フラワーC G3 | ナミュール | 2番人気 | 桜花賞 G1 |
| 2021 | ユーバーレーベン | 5番人気 | フローラS G2 | アカイトリノムスメ | 2番人気 | 桜花賞 G1 | ハギノピリナ | 12番人気 | 矢車賞・1勝クラス |
| 2020 | デアリングタクト | 1番人気 | 桜花賞 G1 | ウインマリリン | 6番人気 | フローラS G2 | ウインマイティー | 9番人気 | 忘れな草賞(L) |
| 2019 | ラヴズオンリーユー | 2番人気 | 忘れな草賞(L) | カレンブーケドール | 5番人気 | スイートピーS(L) | クロノジェネシス | 3番人気 | 桜花賞 G1 |
| 2018 | アーモンドアイ | 1番人気 | 桜花賞 G1 | リリーノーブル | 3番人気 | 桜花賞 G1 | ラッキーライラック | 2番人気 | 桜花賞 G1 |
| 2017 | ソウルスターリング | 1番人気 | 桜花賞 G1 | モズカッチャン | 5番人気 | フローラS G2 | アドマイヤミヤビ | 3番人気 | 桜花賞 G1 |
| 2016 | シンハライト | 2番人気 | 桜花賞 G1 | チェッキーノ | 4番人気 | フローラS G2 | ビッシュ | 6番人気 | フローラS G2 |
データ分析
枠順・脚質
| 項目 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 1 | 3 | 3 | 13 | 5.0% | 35.0% |
| 2枠 | 2 | 0 | 0 | 18 | 10.0% | 10.0% |
| 3枠 | 1 | 0 | 0 | 19 | 5.0% | 5.0% |
| 4枠 | 0 | 2 | 3 | 15 | 0.0% | 25.0% |
| 5枠 | 1 | 1 | 0 | 18 | 5.0% | 10.0% |
| 6枠 | 1 | 1 | 0 | 18 | 5.0% | 10.0% |
| 7枠 | 2 | 3 | 2 | 13 | 10.0% | 35.0% |
| 8枠 | 1 | 0 | 2 | 17 | 5.0% | 15.0% |
| 前目(4角上位半数以内) | 5 | 7 | 5 | 76 | 5.4% | 18.3% |
| 後方(4角下位半数以降) | 5 | 3 | 5 | 74 | 5.7% | 14.9% |
人気・適性(年齢・前走)
| 項目 | 勝利数 | 複勝率 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 6勝 | 70.0% | 圧倒的な信頼度。6割以上が勝利 |
| 2番人気 | 1勝 | 80.0% | 勝ちは少ないが複勝率は最高水準 |
| 3番人気 | 2勝 | 30.0% | やや信頼度が落ちる |
| 4〜6番人気 | 1勝 | 16.7% | 中穴は厳選が必要 |
| 7番人気以降 | 0勝 | 5.9% | 勝利ゼロ。大穴は切りが基本 |
| 前走桜花賞 | 7勝 | 23.7% | 最多ルート。7頭が優勝し主流 |
| 前走フローラS | 2勝 | 14.3% | 毎年好走馬を輩出する安定ルート |
| 前走忘れな草賞 | 1勝 | 15.4% | 距離実績が活きる穴ルート |
| 前走スイートピーS | 0勝 | 8.3% | 勝率は低く割り引きが必要 |
| 前走1勝クラス以下 | 0勝 | 15.4% | 勝ちはないが複勝圏には来る |
| 高相性騎手 | ルメール(6回複勝圏)・M.デムーロ(4回)・戸崎圭太・川田将雅(各2回) | ||
| 高相性調教師 | 国枝栄(4回)・友道康夫・高野友和(各3回) | ||
傾向・レース分析
① 優駿牝馬(オークス)とはどんなレースか
優駿牝馬(オークス)は毎年5月下旬に東京競馬場の芝2400mで行われる牝馬クラシック第2弾のG1レース。3歳牝馬限定の定量戦で、桜花賞(阪神芝1600m)から400mの距離延長となる。日本競馬における最重要牝馬レースのひとつであり、賞金・格付けともに最高峰に位置する。
コースは東京芝2400mの外回りコース。スタートから最初のコーナーまでの距離が長く、先行争いは比較的落ち着いたペースになりやすい。直線は約525mと非常に長く、瞬発力よりも持続的なスタミナと末脚が問われる。内回りが中心の阪神とは異なり、広いコースを使った大きな競馬が求められるため、距離適性・コース適性の見極めが重要になる。
出走馬の大半は桜花賞(76頭・最多)かフローラS(42頭)からの臨戦組で構成される。桜花賞上位馬がそのままオークスでも上位を占めるケースが多く、データ的にも最も信頼できるルートだ。忘れな草賞(阪神芝2000m)や矢車賞(1勝クラス)からの距離実績馬が穴を開けるパターンも見られる。
② 人気傾向の詳細分析
1番人気は6勝・複勝率70%と圧倒的な信頼度。過去10年で6頭の1番人気馬が優勝しており、G1の中でも特に1番人気の信頼度が高いレースと言える。2018年アーモンドアイ・2020年デアリングタクト・2023年リバティアイランドなど、桜花賞を制した圧倒的な実力馬がオークスでも順当に勝ち切るケースが多い。1番人気馬を切るのはリスクが高く、軸として最も安定した選択だ。
2番人気の複勝率80%は全人気帯で最高水準。勝利こそ1回にとどまるが、8頭が3着以内に入っている。1番人気との組み合わせで馬連・ワイドを組むのが効率的な戦略となる。両者を軸に据えた馬券で長期的に収益を上げやすいレースだ。
7番人気以降は過去10年で勝利ゼロ。複勝率5.9%と非常に低く、大穴は原則切りで構わない。G1の中でも特に上位人気での決着が多いレースであり、波乱を期待した馬券より上位人気に絞った組み立てを推奨する。2021年ハギノピリナ(12番人気3着)など例外的な穴馬はいるが、あくまでもレアケースだ。
③ 枠順・脚質傾向の詳細分析
1枠と7枠が複勝率35%で並んで最優秀。1枠は最内からロスなくレースを進められる利点があり、7枠は東京2400mの広いコースでポジションを取りやすい外めの枠として好相性。対照的に3枠は複勝率5%と全枠中最低水準で、中途半端な位置取りになりやすい。4枠も勝ち星ゼロながら複勝率25%と複勝圏には来るため、押さえとしては機能する。
脚質は前目・後方ともに互角。前目が複勝率18.3%、後方が14.9%とほぼ均衡している。東京2400mの長い直線は後方からの差し・追い込みが届きやすく、先行有利一辺倒にはならない。むしろ馬の脚質よりも個別の能力と末脚の質が結果を左右するレースと言える。脚質での絞り込みよりも能力評価を重視すべきレースだ。
④ 前走ローテーション別分析
前走桜花賞組が7勝・最多ルートで最も信頼できる。76頭出走で複勝率23.7%・7勝と圧倒的な実績。桜花賞で上位に入った馬はオークスでもそのまま能力を発揮するケースが多い。特に桜花賞で1〜3着以内だった馬はほぼ毎年オークスでも上位に絡んでおり、このルートの上位馬を軸に据えるのが基本戦略となる。
フローラS(G2)組はもう一つの主流ルート。42頭出走で2勝・複勝率14.3%。毎年複数頭が複勝圏に入っており、桜花賞に向かわずオークス直行を選んだ距離適性重視の馬が好走する。2016年チェッキーノ・ビッシュや2020年ウインマリリンなどがこのパターンの代表例。フローラS好走馬は距離延長のオークスで再評価されることを忘れずに。
忘れな草賞(L)からの臨戦は穴として注意。阪神芝2000mで行われる忘れな草賞はオークスとの距離・コース的な親和性が高く、13頭で複勝率15.4%。2019年ラヴズオンリーユー(1着)・クロノジェネシス(3着)と同年に2頭が複勝圏に入った例もある。人気薄で距離実績のある馬は注目したい。
スイートピーS・1勝クラス以下からは割り引き。スイートピーSからは12頭出走で勝利ゼロ・複勝率8.3%と低水準。1勝クラスからは複勝圏に来ることはあるが(2021年ハギノピリナ3着など)、基本的には格下ルートとして評価を下げて対応するのが賢明だ。
④-2 騎手・調教師の傾向
ルメール騎手が6回と圧倒的トップ。過去10年でルメール騎手の騎乗馬が6頭複勝圏に入っており、オークスでの存在感は際立っている。2020年デアリングタクト(1着)・2021年アカイトリノムスメ(2着)・2023年リバティアイランド(1着)・ハーパー(2着)と近年は連続して上位を占めている。能力の高い牝馬に手が回ることが多く、ルメール騎乗馬は人気に関わらず要注目だ。特にルメール騎手が1番人気に騎乗する年は8割以上の確率で3着以内に来ており、最も信頼できる組み合わせといえる。
M.デムーロ騎手が4回でルメールに次ぐ実績。2016年シンハライト(1着)・チェッキーノ(2着)と同年に1〜2着を独占した例もある。近年は騎乗機会が減っているが、実績のある牝馬に騎乗した際は要注目。戸崎圭太・川田将雅が各2回と続く。川田将雅は2018年アーモンドアイの鞍上として圧巻の競馬を披露した実績を持つ。
調教師は国枝栄師が4回でリード。アーモンドアイ(勝利)・ラッキーライラック(3着)・アカイトリノムスメ(2着)などの名牝を管理した名手であり、東京コースとの相性は抜群。友道康夫師・高野友和師が各3回と続く。友道師はヴェルトライゼンデ・スターズオンアースなど長距離適性の高い馬を多く管理しており、オークスとの相性が良い。能力の高い牝馬を管理する名門厩舎が結果を出すレースであり、厩舎の仕上げ力・出走馬のクオリティが結果に直結しやすい。
⑤ 東京芝2400mのコース特性と適性馬
東京芝2400mは日本競馬最長の直線を持つ高スペックコース。スタートは2コーナーを過ぎたあたりで、ゴール板前からほぼ1周に近いコースを走る。コーナーは4つあり、各コーナーの曲率が緩いため、道中のリズムを崩さずに走れる馬が有利。特に4コーナーから直線にかけての加速区間が長く、トップスピードの持続力が問われる。
先行争いは基本的にスローペースになりやすい。スタートから最初のコーナーまでの助走距離が約500mと長く、各馬が良ポジションを取るために急ぐため最初の200〜300mは速くなる場合もあるが、その後は落ち着いたペースになるのがオークスの典型的な展開。3歳牝馬同士の戦いでスタミナ不安のある馬が多いため、極端なハイペースになることは少ない。
適性馬の条件は「末脚の持続力と距離適性」。急加速よりも一定のスピードを長く維持できる末脚が求められる。桜花賞(1600m)より400m長い2400mは初距離となる馬がほとんどで、血統的なスタミナや前走での走りから距離適性を見極めることが重要。父がステイゴールドやハーツクライ系など中長距離型の種牡馬の産駒は好相性が多い。
ハイレベルな年ほど上位人気で決まりやすい。デアリングタクト・アーモンドアイ・リバティアイランドなど、各年の桜花賞勝ち馬がそのままオークスも制した年は特にハイレベルな決着となり、荒れる余地が小さい。一方で桜花賞馬がオークスに向かわない年や、桜花賞がスローペース決着でスタミナが未測定の場合は穴馬が台頭しやすい。レースの質・桜花賞の内容を踏まえた予想が有効だ。
⑥ 総合ポイント
①軸馬は1番人気と2番人気から。1番人気が6勝・複勝率70%、2番人気が複勝率80%と両者の信頼度が突出。この2頭を軸にした馬券組み立てが最も合理的。1〜2番人気の馬連・ワイドは長期的に収益が出やすい。特に1番人気馬がルメール・戸崎・川田など実績ある騎手の場合は信頼度がさらに高まる。
②前走桜花賞上位馬を最優先で評価。7勝を誇る桜花賞組は他ルートを圧倒。特に桜花賞で1〜3着だった馬はオークスでも上位に来ることが多く、このルートを軸に据えるのが基本。桜花賞のタイムや内容も合わせて確認し、スタミナ面での評価を加えると精度が上がる。
③枠順は1枠・7枠を評価、3枠は割引。1枠と7枠が複勝率35%で並んでトップ。3枠は複勝率5%と最低水準で要割引。枠順確定後に必ず確認すること。2枠・4枠は複勝圏に入る可能性があるが勝利は少ないため、連複の相手候補として扱うのが無難だ。
④フローラS・忘れな草賞組に穴候補を探す。桜花賞不参加組でもフローラSや忘れな草賞からの臨戦組は複勝圏への可能性がある。距離実績のある人気薄馬は相手候補として検討したい。特に忘れな草賞は阪神芝2000mという長距離レースであり、オークスへの距離延長にも対応しやすい組み合わせだ。
⑤7番人気以降は基本切り。過去10年で勝利ゼロの大穴に広く流すより、1〜5番人気に絞った馬券が長期的に効率良い。複勝率5.9%の大穴を軸にした馬券は推奨しない。稀に10番人気前後が3着に入ることはあるが(2021年ハギノピリナ12番人気3着など)、基本戦略には組み込まず、ゆとりがある場合の1点追加程度にとどめるべきだ。
⑥ルメール騎手の騎乗馬は人気に関係なく注目。6回複勝圏に入っているルメール騎手はオークスでの実績が突出している。能力的に上位の馬に騎乗することが多く、特に1〜3番人気での騎乗時は馬券の核として最優先で評価したい。
補足データ:年代別傾向と注目ポイント
オークスの基本情報
正式名称は「優駿牝馬」。英語での呼称「オークス」も同様に使われる。英国のオークスステークス(エプソムダービーと同開催の牝馬クラシック)にならった日本競馬の伝統的G1で、1938年の創設から長い歴史を持つ。毎年5月下旬の第4週〜5週に東京競馬場で行われ、日本ダービーと同週またはその直前週に開催されることが多い。
出走条件は「3歳牝馬・定量」。牡馬は出走できない牝馬限定G1。斤量は全馬55kgの定量戦で、騎手の腕・馬の能力差がそのまま結果に出やすい。賞金は1着1億2,000万円前後と最高峰クラスで、勝ち馬は繁殖牝馬としての価値も一気に跳ね上がる。
当サイトのデータは過去10年分(2016〜2025年)を集計。枠順・脚質・人気・前走別の集計データは全て10年間の実績値をもとに算出している。年ごとの出走頭数や条件変更により若干の誤差が生じる場合があるが、傾向把握の参考として活用してほしい。
前走別・詳細データ
前走スイートピーS(L)からは12頭出走・勝利ゼロ・複勝率8.3%。スイートピーSは東京芝1800mで行われるリステッド競走で、出走馬の格はやや劣る印象があり、そのままオークスで好走するケースは少ない。ただし人気薄で距離適性を持つ馬が馬券圏内に来る例もあり(8.3%は参考値として)、完全に無視できる数字ではない。相手候補の最後の1頭として加える程度が適切だ。
1勝クラス以下からの参戦馬は「大物候補」として注目。実力があっても格下から参戦せざるを得ない事情(桜花賞路線を使わなかった等)の馬が、オークスで一変するパターンが存在する。2021年ハギノピリナ(矢車賞・1勝クラス勝ち)の12番人気3着がその典型。こうした伏兵はオッズが高くなりやすく、一点加えておく価値がある。
過去10年の注目パターン
桜花賞1着馬のオークス成績が際立って高い。過去10年で桜花賞を勝って直接オークスに向かった馬は、2018年アーモンドアイ・2020年デアリングタクト・2022年スターズオンアース・2023年リバティアイランドの4頭が全員優勝。複勝率は100%に近い水準で、桜花賞馬がオークスに参戦する年は最有力候補として扱うべき。桜花賞馬の有無が予想の組み立てを大きく変える最重要ファクターだ。
桜花賞馬不在の年は混戦になりやすい。2019年や2021年・2025年のように桜花賞馬がオークスを回避した場合は、混戦傾向になりやすい。2019年はラヴズオンリーユーが2番人気で勝利、2021年はユーバーレーベン(5番人気)が勝利と、人気薄の台頭が目立つ。桜花賞馬の出走予定を事前に把握しておくことで、馬券戦略を大きく変える必要がある。
3歳春の総決算として各馬の成長曲線が問われる。3月〜5月の約2〜3ヶ月間で急激に成長する馬もいるため、前走の結果だけでなく近走の内容・調教タイム・馬体の変化が重要な判断材料になる。特に桜花賞で僅差の惜敗だった馬が、オークスの距離延長で巻き返すケースが毎年見られる。調教内容の確認はオークス予想において欠かせない作業だ。
血統別傾向
ディープインパクト産駒が長年にわたり強さを示してきた。2010年代のオークスはディープインパクト産駒が圧倒的な存在感を持ち、柔らかいフォームで長い直線を走り抜く適性が高かった。2023年のリバティアイランド(父ドレフォン)・2025年カムニャック(父ダイワメジャー)など近年は多様化しつつあるが、キングカメハメハ・ハーツクライ系など中長距離を得意とする父を持つ馬の活躍が続いている。
母父が長距離系の場合は距離適性でプラス評価。牝馬の場合、父だけでなく母父の血統も距離適性の判断材料になる。スタミナ型の母父(サンデーサイレンス系・トニービン系等)を持つ馬は2400mの距離をこなしやすく、桜花賞で距離短縮の条件で不完全燃焼だった馬がオークスで巻き返すケースに当てはまることが多い。血統表をチェックする際は父の血統だけでなく母父の系統まで確認する習慣をつけると精度が上がる。
3歳牝馬の春は成長が著しい時期。同年の阪神JF(2歳G1)との比較でオークスを予想する際は注意が必要で、冬から春にかけての馬体・調教内容の変化が重要。特に「馬体重が増えた」「返し馬でのフォームが良くなった」などのサインは成長の証として見方が変わる。過去には阪神JFで凡走した馬がオークスで一変するケースも複数あり、前走だけで判断せず近状の動向も踏まえた総合評価が必要だ。
馬券別推奨戦略
単勝は1番人気が最も安定した選択肢。過去10年6勝・的中率60%の1番人気単勝は、G1の中でも回収率が計算しやすい。単勝オッズが2倍前後でも長期的に利益が出るペースであり、1番人気馬の評価が高い年は積極的に狙える。オークスは「人気通りに決まりやすいG1」として複勝・ワイドも組み合わせやすい。
複勝は1〜2番人気が両方対象。1番人気70%・2番人気80%の複勝率は安定した基準となる。両方購入してどちらかが来れば利益が出る運用も可能で、複勝二点買いとしての安定性は高い。オークスは複勝馬券のコスパが良いレースのひとつ。
馬連・ワイドは1〜2番人気のボックスが基本。1〜2番人気の組み合わせが3着以内に絡む確率は過去10年で非常に高く、馬連・ワイドの軸として最も信頼できる組み合わせだ。相手はフローラS組・忘れな草賞組から1〜2頭追加して流すのが標準的な戦略となる。
三連系は上位人気を軸に相手を桜花賞組で絞る。三連複・三連単の場合、1〜3番人気の3頭ボックスで3着以内を複数頭占める年が多い。穴が入りやすいのは3着のみで、2021年ハギノピリナ(12番人気)や2020年ウインマイティー(9番人気)などの例はあるが、3着穴を多数流すより1〜3番人気のフォーメーションに相手を絞ったほうが効率的な場合が多い。
オークスの歴史的名勝負と傾向への示唆
2018年アーモンドアイの圧勝が示す「桜花賞完全制覇馬の強さ」。2018年はアーモンドアイが桜花賞レコード勝ちから直接オークスへ。単勝1.3倍と圧倒的1番人気で2着リリーノーブルに5馬身差の圧勝。この年の結果は1〜3番人気で決着という教科書どおりの展開で、圧倒的な実力馬がいる年のオークスは荒れない傾向を改めて示した。
2020年デアリングタクトの無敗三冠への布石。2020年は無敗でオークスに臨んだデアリングタクトが1番人気に支持され、そのまま快勝。2着ウインマリリン(6番人気)・3着ウインマイティー(9番人気)と伏兵2頭が連対したため、三連系は荒れた結果になったが、軸としてのデアリングタクト自体の信頼度は揺るがなかった。この年は「軸は信頼、相手は多め」の戦略が機能した典型例。
2023年リバティアイランドの怪物ぶりとハーパー・ドゥーラの激闘。桜花賞で驚異的な末脚を見せたリバティアイランドが1番人気で完勝。2着ハーパー(3番人気)・3着ドゥーラ(4番人気)と1〜4番人気内での決着は、実力が拮抗する上位馬が順当に来た年の典型。リバティアイランドは同年の秋華賞・ジャパンCも制した希代の名牝で、この年の予想は1番人気一択という明快な答えだった。
2025年カムニャックの伏兵勝利が示す「フローラS組の底力」。2025年は4番人気カムニャック(前走フローラS)が勝利し、桜花賞組主体の予想を覆した。2着アルマヴェローチェ(2番人気・桜花賞組)・3着タガノアビー(10番人気・矢車賞)と3着に大穴が入る展開に。桜花賞上位馬が中心になりつつも、フローラS好走馬の距離適性がオークスで活きることをあらためて示した結果となった。
今年の出馬表(2026年)
| 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | 脚質 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ミツカネベネラ | 牝3 | 横山和生 | 55 | 差し |
| 1 | 2 | レイクラシック | 牝3 | ディー | 55 | 差し |
| 2 | 3 | アランカール | 牝3 | 武豊 | 55 | 差し |
| 2 | 4 | ロングトールサリー | 牝3 | 戸崎圭太 | 55 | 逃げ |
| 3 | 5 | リアライズルミナス | 牝3 | 津村明秀 | 55 | 先行 |
| 3 | 6 | ロンギングセリーヌ | 牝3 | 石橋脩 | 55 | 逃げ |
| 4 | 7 | スタニングレディ | 牝3 | 三浦皇成 | 55 | 先行 |
| 4 | 8 | スマートプリエール | 牝3 | 原優介 | 55 | 先行 |
| 5 | 9 | トリニティ | 牝3 | 西村淳也 | 55 | 先行 |
| 5 | 10 | スターアニス | 牝3 | 松山弘平 | 55 | 差し |
| 6 | 11 | アメティスタ | 牝3 | 横山武史 | 55 | 先行 |
| 6 | 12 | ドリームコア | 牝3 | ルメール | 55 | 先行 |
| 7 | 13 | エンネ | 牝3 | 坂井瑠星 | 55 | 差し |
| 7 | 14 | ソルパッサーレ | 牝3 | 浜中俊 | 55 | 差し |
| 7 | 15 | アンジュドジョワ | 牝3 | 岩田望来 | 55 | 先行 |
| 8 | 16 | ジュウリョクピエロ | 牝3 | 今村聖奈 | 55 | 先行 |
| 8 | 17 | スウィートハピネス | 牝3 | 高杉吏麒 | 55 | 差し |
| 8 | 18 | ラフターラインズ | 牝3 | レーン | 55 | 追込 |
今年の印(2026年)
展開予想: ロングトールサリー(2枠4番・戸崎)とロンギングセリーヌ(3枠6番・石橋)の2頭が逃げを主張。外からトリニティ・アメティスタが先行集団を形成し、18頭フルゲートに近いメンバー構成で序盤はある程度流れるミドルペースが想定される。逃げ・先行馬が多く前が密集する展開では、4コーナー以降に差し・追い込みが浮上しやすい。東京2400mの長い直線で後方勢が末脚を爆発させる展開になる可能性が高い。先行有利一辺倒にならず、差し馬・追い込み馬の台頭にも注意したい。
根拠: クイーンC(G3)を勝利しトップ女傑候補に名乗りを上げた素質馬。鞍上はルメール騎手で、当サイトの過去10年データでは同騎手が6回複勝圏に入っており圧倒的な実績を誇る。先行脚質で東京2400mの流れに無理なく対応でき、転厩初戦(大竹正博厩舎)を1走消化した上積みも見込める。過去傾向の「ルメール×先行脚質」の組み合わせはオークスで高い複勝率を叩き出しており、本命に最適な一頭。
根拠: 推定2番人気の支持を集める上位評価馬。きさらぎ賞(G3)3着の実績を持ち、鞍上はレーン騎手と外国人×東京G1の好相性も後押し。追い込み脚質は東京2400mの長い直線で最大限に活きる条件で、逃げ・先行馬が多いこのメンバー構成でペースが流れれば後方から一気に差し切れる。過去傾向でも2番人気は複勝率80%と全人気帯で最高水準を誇っており、人気相応の信頼度がある。8枠の枠番は複勝率15%とやや低めだが、追い込み脚質であれば大外ロスが最小限で済む。
根拠: 阪神JF(G1)優勝の2歳女王。近走データでは中団差しの脚質を一貫しており、東京2400mの長い直線は末脚が活きる舞台。休み明け(阪神JF以来の3歳緒戦)が唯一のリスクで、調教内容と返し馬の動きを要確認。ただし能力値はメンバー最上位クラスと見ており、休み明けでも能力で押し切れる可能性は十分ある。過去傾向でも高能力馬のオークス直行がハマるケースが複数あり、単穴の評価。
根拠: チューリップ賞(G2)3着から東京2400mへの直行組。阪神JF5着の実績もあり(スターアニスと同舞台で対戦経験済み)、メンバー内では上位の格付け。武豊騎乗で過去のオークスでも好走実績あり。2枠は内ラチ沿いを通れるメリットがあり、差し脚質の末脚が直線で炸裂すれば3着争いに絡む可能性がある。
根拠: エルフィンS(L)を後方から差し切り快勝。阪神JF4着の実績もあり2歳時から一定の評価を受けている。差し脚質は東京2400mの長い直線で最大限に活きる条件で、展開が流れれば3着圏内を確保できる。マルチレースの相手候補として押さえておく価値がある。