アルテミスステークス G3 過去データと傾向
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アルテミスステークスの調教分析・全頭評価を公開中
過去10年結果
※2016年から2025年まで、10年間すべて東京競馬場の芝1600mで施行されています。条件が揃っているため、下の集計は10回・のべ125頭をそのまま対象にしています。
| 年 | 1着馬 | 人気 | 枠番 | 2着馬 | 人気 | 枠番 | 3着馬 | 人気 | 枠番 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2016 | リスグラシュー | 1番人気 | 8枠 | フローレスマジック | 2番人気 | 6枠 | シグルーン | 5番人気 | 3枠 |
| 2017 | ラッキーライラック | 2番人気 | 7枠 | サヤカチャン | 13番人気 | 4枠 | ラテュロス | 4番人気 | 2枠 |
| 2018 | シェーングランツ | 6番人気 | 2枠 | ビーチサンバ | 5番人気 | 6枠 | エールヴォア | 2番人気 | 5枠 |
| 2019 | リアアメリア | 1番人気 | 8枠 | サンクテュエール | 2番人気 | 8枠 | ビッククインバイオ | 5番人気 | 5枠 |
| 2020 | ソダシ | 1番人気 | 7枠 | ククナ | 2番人気 | 3枠 | テンハッピーローズ | 3番人気 | 7枠 |
| 2021 | サークルオブライフ | 7番人気 | 6枠 | ベルクレスタ | 2番人気 | 2枠 | シゲルイワイザケ | 8番人気 | 1枠 |
| 2022 | ラヴェル | 3番人気 | 8枠 | リバティアイランド | 1番人気 | 3枠 | アリスヴェリテ | 6番人気 | 6枠 |
| 2023 | チェルヴィニア | 1番人気 | 4枠 | サフィラ | 2番人気 | 7枠 | スティールブルー | 4番人気 | 8枠 |
| 2024 | ブラウンラチェット | 3番人気 | 2枠 | ミストレス | 7番人気 | 1枠 | ショウナンザナドゥ | 2番人気 | 7枠 |
| 2025 | フィロステファニ | 2番人気 | 5枠 | ミツカネベネラ | 9番人気 | 8枠 | タイセイボーグ | 3番人気 | 1枠 |
データ分析
枠順・脚質(10回・のべ125頭)
| 項目 | 出走数 | 勝ち | 複勝 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 12 | 0 | 3 | 0.0% | 25.0% |
| 2枠 | 14 | 2 | 4 | 14.3% | 28.6% |
| 3枠 | 14 | 0 | 3 | 0.0% | 21.4% |
| 4枠 | 14 | 1 | 2 | 7.1% | 14.3% |
| 5枠 | 14 | 1 | 3 | 7.1% | 21.4% |
| 6枠 | 16 | 1 | 4 | 6.2% | 25.0% |
| 7枠 | 20 | 2 | 5 | 10.0% | 25.0% |
| 8枠 | 21 | 3 | 6 | 14.3% | 28.6% |
| 4角 前(先頭25%) | 31 | 2 | 10 | 6.5% | 32.3% |
| 4角 中前 | 37 | 4 | 9 | 10.8% | 24.3% |
| 4角 中後 | 30 | 1 | 7 | 3.3% | 23.3% |
| 4角 後方 | 27 | 3 | 4 | 11.1% | 14.8% |
人気・適性(人気・前走/10年・のべ125頭)
| 項目 | 勝利数 | 複勝率 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 1番人気(10頭) | 4勝 | 50.0% | リスグラシュー・リアアメリア・ソダシ・チェルヴィニア |
| 2番人気(10頭) | 2勝 | 90.0% | 馬券圏外は10年で1回だけ |
| 3番人気(10頭) | 2勝 | 40.0% | 2022年ラヴェル・2024年ブラウンラチェット |
| 1〜3番人気(30頭) | 8勝 | 60.0% | 10勝中8勝。3着内18回 |
| 4〜6番人気(30頭) | 1勝 | 23.3% | 2018年シェーングランツ(6番人気) |
| 7〜9番人気(30頭) | 1勝 | 13.3% | 2021年サークルオブライフ(7番人気) |
| 10番人気以下(35頭) | 0勝 | 2.9% | 2017年サヤカチャンの2着のみ |
| 前走・新馬(51頭) | 5勝 | 23.5% | 最多。新馬勝ちからの直行が主流 |
| 前走・未勝利(32頭) | 4勝 | 34.4% | 複勝率はローテ別で最高 |
| 前走・1勝クラス/特別(30頭) | 0勝 | 16.7% | 30頭で勝ち星ゼロ |
| 前走・重賞(12頭) | 1勝 | 16.7% | 2020年ソダシ(札幌2歳S勝ち) |
| 前走1着(94頭) | 10勝 | 25.5% | 勝ち馬10頭すべてが該当 |
| 前走2着以下(31頭) | 0勝 | 19.4% | 3着内6回はすべて3着・2着 |
| 前走1800m以上(29頭) | 6勝 | 31.0% | 勝率20.7%でローテ別の最高 |
| 前走1600m(69頭) | 4勝 | 26.1% | 最多。数字は標準的 |
| 前走1400m以下(18頭) | 0勝 | 11.1% | 18頭で勝ち星ゼロ |
| 中3〜5週(37頭) | 0勝 | 21.6% | 37頭で勝ち星ゼロ |
| 中6〜9週(44頭) | 4勝 | 22.7% | 標準的なローテ |
| 中10週以上(42頭) | 6勝 | 26.2% | 勝率14.3%。10勝中6勝 |
傾向・レース分析
アルテミスステークスとはどんなレースか
2歳牝馬の東日本の出世レース。アルテミスステークスは10月下旬に東京競馬場の芝1600mで行われる2歳牝馬限定の重賞です。2012年に創設され、2014年からG3に格付けされました。斤量は馬齢で一律55kg。12月の阪神ジュベナイルフィリーズを目標にする関東の有力牝馬が、初めて重賞の舞台で顔を合わせる場になります。
キャリアの浅い馬が集まる。過去10年の出走馬を前走で分けると、新馬戦が51頭、未勝利戦が32頭。合わせて125頭中83頭、全体の3分の2がデビュー2戦目か3戦目です。重賞を使ってきた馬は12頭しかいません。実績で比べることがほとんどできないという点が、このレースを読むうえでの出発点になります。
東京芝1600mは直線525.9m。スタートは向正面の引き込み線で、最初のコーナーまで約540m。枠順による不利が出にくい形状です。直線は中央4場で最も長く、残り450m地点から約2mの上り坂があります。経験の浅い2歳馬にとっては、長い直線で最後までフォームを保てるかどうかが問われる設計で、ここで崩れない馬がそのまま後のクラシック戦線へ進んでいきます。
近年は少頭数。出走頭数は2016年の18頭をピークに減り続け、2022年以降は10頭・10頭・11頭・10頭と二桁ちょうどで推移しています。有力馬が東京の未勝利戦や1勝クラスを使うようになったこと、阪神ジュベナイルフィリーズへの優先出走権が付かないことが背景にあります。少頭数では紛れが起きにくく、力関係がそのまま出やすくなります。
同時期の2歳牝馬重賞との関係。2歳牝馬が使えるレースは限られます。9月の新潟2歳ステークス(牡牝混合)、11月のファンタジーステークス(京都1400m)、同じく11月の京王杯2歳ステークス(牡牝混合)などがありますが、東日本でマイルを使える牝馬限定重賞はこのアルテミスステークスだけです。関東の有力牝馬が集まりやすいのはそのためで、西のファンタジーステークスとは出走馬の層が分かれます。
のちの大物が勝っている。2016年リスグラシュー、2017年ラッキーライラック、2020年ソダシ、2023年チェルヴィニアと、勝ち馬からG1馬が続けて出ています。2022年には2着にリバティアイランドが入りました。前哨戦でありながら、世代の中心馬がここで姿を見せるレースだといえます。
2番人気は10頭中9頭が3着以内
複勝率90.0%。このページで最も目を引く数字がこれです。過去10年の2番人気10頭のうち、馬券圏外に敗れたのは2022年のデインバランス(4着)だけ。残る9頭はすべて3着以内に入り、うち2頭が勝っています。2着が5回と最も多く、「勝ち切れないが確実に走る」という形がはっきり出ています。
1番人気は4勝・複勝率50.0%。勝率40.0%は高い数字ですが、3着内に入れなかった5頭がいます。2022年のリバティアイランド(1番人気2着)のように、のちの三冠牝馬でも勝ち切れないことがあるのがこのレースです。キャリア2戦目の馬が人気を背負う構図である以上、1番人気を絶対視するほどの信頼度はありません。
上位3人気で8勝。1〜3番人気の30頭で8勝・3着内18回(複勝率60.0%)。10勝のうち8勝がここから出ています。経験の浅い馬同士の比較になるため荒れそうに見えますが、実際には市場の評価がよく当たっているレースです。少頭数化が進んだ近年ほど、その傾向は強まっています。
4〜6番人気は30頭で1勝。複勝率23.3%。唯一の勝利が2018年のシェーングランツ(6番人気)です。7〜9番人気も30頭で1勝(2021年サークルオブライフ)と、中位人気と下位人気で差がありません。人気の壁は3番人気と4番人気の間にあると見てよいでしょう。
10番人気以下は35頭で3着内1回。複勝率2.9%で、該当は2017年のサヤカチャン(13番人気2着)だけです。二桁人気からの一発はほぼ期待できません。ただし35頭という母数は、ゼロに近い記録を「来ない証拠」と断じるには足りない規模である点は付け加えておきます。
枠順の差は小さく、脚質も問わない
8枠が3勝・複勝率28.6%。枠順別では8枠と2枠が複勝率28.6%で並び、最も低い4枠でも14.3%。1枠から8枠まで、どの枠も複勝率14〜29%の範囲に収まっています。東京芝1600mは最初のコーナーまで約540mあり、枠順による位置取りの不利がほとんど生じません。少頭数の年が多いことも、枠の影響をさらに小さくしています。
強いて言えば外。勝ち星で見ると8枠3勝、7枠と2枠が各2勝。馬番13番より外に入った16頭は3勝・複勝率25.0%で、勝率18.8%はほかより高い数字です。外枠を嫌う理由は見当たりません。内枠に入った有力馬を割り引く必要もなく、枠順は印を動かす材料にならないレースだと考えてよいでしょう。
脚質もほぼ横並び。4角の通過位置を4分割すると、前25%が複勝率32.3%、中前24.3%、中後23.3%、後方14.8%。前が少し有利に見えますが、勝ち星は中前4勝・後方3勝・前2勝・中後1勝とむしろ散らばっています。直線525.9mという長さが、どの位置からでも届く余地を残しているためです。
勝ち馬の位置取りはばらばら。実際に並べてみると、2025年フィロステファニが10頭立ての3番手、2022年ラヴェルが10頭立ての9番手、2019年リアアメリアが9頭立ての8番手、2018年シェーングランツにいたっては15頭立ての13番手から差し切っています。一方で2020年ソダシは16頭立ての2番手で押し切りました。位置取りで取捨を決められるレースではありません。
見るべきは位置より内容。脚質も枠順も効かないということは、純粋に能力と仕上がりが問われるということでもあります。前走でどんな勝ち方をしたか、直線で止まらずに伸びたか——条件が揃っている分、ごまかしの利かない舞台です。
勝ち馬10頭はすべて前走1着
例外なし。過去10年の勝ち馬10頭は、全頭が前走を勝って臨んでいます。前走1着だった94頭は10勝・複勝率25.5%。対して前走2着以下だった31頭は勝ち星ゼロで、3着内6回(複勝率19.4%)はすべて2着・3着でした。キャリアの浅い馬同士では、直前に勝ち切った経験がそのまま差になって表れます。
新馬勝ち直行が最多。前走が新馬戦だった51頭が5勝・複勝率23.5%、未勝利戦だった32頭が4勝・34.4%。合わせて10勝中9勝をこの2つが占めます。残る1勝は2020年のソダシ(前走・札幌2歳ステークス1着)で、重賞からの臨戦は12頭で1勝にとどまります。
1勝クラス・オープン特別組は30頭で0勝。複勝率16.7%で3着内5回はありますが、勝ち切った馬はいません。サフランステークスや野路菊ステークスを使ってきた馬がここに含まれます。「1つ上のクラスを経験している」ことが有利に働いていないのは、このレースの分かりやすい特徴です。
前走1800mが最も強い。前走の距離別では、1800m以上だった29頭が6勝・勝率20.7%と突出します。1600mだった69頭は4勝・勝率5.8%、1400m以下の18頭は勝ち星ゼロ(複勝率11.1%)。距離を縮めてくる馬のほうが、延ばしてくる馬より走っていることになります。2歳のこの時期は、長めの距離をこなせること自体が完成度の証しでもあります。
間隔は空いているほうがよい。中10週以上の42頭が6勝・勝率14.3%、中6〜9週の44頭が4勝。一方で中3〜5週の37頭は勝ち星ゼロ(複勝率21.6%)です。勝ち馬10頭の最短間隔は中6週でした。デビュー戦からたっぷり間隔を取って立て直してきた馬が勝っており、使い込んで臨む形は結果が出ていません。
総合ポイント
①軸は3番人気以内から選ぶ。1〜3番人気の30頭で8勝・複勝率60.0%。とくに2番人気は10頭中9頭が3着以内という異例の数字を残しています。4番人気以降は30頭で1勝のペースに落ちるため、人気の壁は3番人気と4番人気の間にあります。
②前走を勝っているかを必ず見る。勝ち馬10頭はすべて前走1着。前走2着以下だった31頭からは勝ち馬が出ていません。3着までなら前走2着以下の馬も来ますが、頭で狙うなら前走勝ちが条件になります。
③前走1800m組を上位に取る。前走1800m以上の29頭が6勝・勝率20.7%。前走1400m以下の18頭は勝ち星ゼロです。距離短縮でスピードを活かす形がこのレースに合っています。
④間隔が空いた馬を嫌わない。中10週以上の42頭が6勝。中3〜5週の37頭は勝ち星ゼロです。久々でも割り引く必要はなく、むしろ詰めて使ってきた馬のほうが注意という、一般的な感覚とは逆の傾向が出ています。
⑤枠順と脚質は印を動かす材料にしない。枠は1〜8枠すべてが複勝率14〜29%に収まり、脚質も勝ち星が散らばっています。位置取りで取捨を決めず、前走の勝ち方と仕上がりで判断するのがこのレースの正解に近いでしょう。
補足データ:詳細傾向と注目ポイント
出走頭数は10年で18頭から10頭へ
出走頭数の推移は、2016年18頭、2017年・2018年15頭、2019年9頭、2020年16頭、2021年11頭、2022年から2025年は10頭・10頭・11頭・10頭。10年間ではっきり減っています。このレースには阪神ジュベナイルフィリーズへの優先出走権が付かないため、無理にここを使う必要がないという事情が大きいと考えられます。
少頭数化は、このページで挙げてきた「上位人気が堅い」「枠順が効かない」という傾向を強める方向に働きます。頭数が減れば紛れが減り、力関係がそのまま出るためです。今年も二桁ちょうどの頭数なら、上位人気を信頼する構えで問題ありません。
人気薄が来るときの形
7番人気以下で3着内に入ったのは10年で5頭。その内訳を見ると、2017年サヤカチャン(13番人気2着)が4角先頭、2024年ミストレス(7番人気2着)も4角先頭、2021年シゲルイワイザケ(8番人気3着)が4角2番手と、5頭のうち3頭が前々の位置から粘り込んでいます。
残る2頭は2021年サークルオブライフ(7番人気1着・4角8番手)と2025年ミツカネベネラ(9番人気2着・4角4番手)。人気薄で後方から差し切ったのはサークルオブライフの1頭だけです。全体では脚質を問わないレースですが、人気のない馬に限れば「前に行けること」が条件になっていると読めます。
もうひとつ、5頭中4頭が前走1着でした。例外は前走サフランステークス3着のシゲルイワイザケのみ。人気がなくても直前に勝っている馬というのが、ここでも共通しています。
ルメール騎手が7回で2勝・3着内5回
騎手別ではルメール騎手が7回の騎乗で2勝・3着内5回と最多。2023年チェルヴィニア、2024年ブラウンラチェットで連勝しています。次いで川田将雅騎手が4回の騎乗で2勝(2019年リアアメリア・2025年フィロステファニ)と、こちらは騎乗数に対する勝率が際立ちます。武豊騎手も4回で2勝です。
調教師では中内田充正厩舎が3頭で2勝、矢作芳人厩舎が5頭で2勝。いずれも母数は小さいものの、関西の有力厩舎がわざわざ東京まで送り込んでくる年は、相応の期待があると見てよいでしょう。ただし厩舎の数字だけで評価を動かすほどの材料ではありません。
ここを勝った馬のその後
2016年の勝ち馬リスグラシューは、のちにエリザベス女王杯・宝塚記念・有馬記念を制しました。2017年ラッキーライラックは阪神ジュベナイルフィリーズを勝ち、古馬になってエリザベス女王杯を連覇。2020年ソダシは桜花賞を制し、2023年チェルヴィニアは翌年のオークスと秋華賞を勝っています。
勝ち馬だけではありません。2022年に2着だったリバティアイランドは、翌年に牝馬三冠を達成しました。このレースの上位馬は、そのままクラシック戦線の中心になる確率が高いということです。秋以降の2歳戦を追ううえで、結果を覚えておく価値のある一戦といえます。
馬場状態は10年で9回が良馬場
過去10年で良馬場以外だったのは2025年の稍重のみ。10月下旬の東京開催は天候が安定しており、ほぼ毎年同じ条件で行われてきました。データを比較するうえでは扱いやすい一方、道悪になった年の手がかりはほとんどありません。
その2025年は2着に9番人気ミツカネベネラが入り、3連単は70,480円。良馬場だった年も2017年に308,150円、2021年に164,230円の高配当が出ており、馬場状態と配当の大きさに関係は見当たりません。荒れるときは上位人気が足元をすくわれる形で荒れています。
前走が東京だった馬は10年で5頭だけ
意外に思われるかもしれませんが、前走も東京競馬場だった馬は125頭中5頭しかいません(3着内1回)。10月下旬の東京開催は、この週から始まる第4回東京開催にあたり、その前は新潟・札幌・中山などで行われているためです。ほぼ全馬が初めての東京、初めての左回りという年も珍しくありません。
裏を返せば、「東京実績がない」ことは不利の材料になりません。前走が東京以外だった120頭が10勝・複勝率24.2%を記録しており、コース経験の有無で差はついていません。2歳のこの時期は、どの馬も経験が足りないという前提で見るほうが実態に合います。
サフランステークス組は7頭で3着内3回
前走レース別で、新馬・未勝利を除いて最も多いのがサフランステークス(東京芝1600m・1勝クラス)の7頭で、3着内3回(複勝率42.9%)。2019年ビッククインバイオ、2020年テンハッピーローズ、2021年シゲルイワイザケがいずれも3着に入っています。3頭とも3着止まりで、勝ち馬は出ていません。
ほかには新潟2歳ステークス組が5頭で3着内1回(2025年タイセイボーグの3着)、札幌2歳ステークス組が4頭で1勝(2020年ソダシ)。重賞を使ってきた12頭のうち、勝ち切ったのはソダシだけです。前走のレース名そのものより、そこで勝っていたかどうかで分かれるという、このページで繰り返し出てきた形がここでも当てはまります。
データを見るときの注意点
本ページの集計は2016年から2025年までの10回、のべ125頭を対象としています。東京芝1600mという条件が10年間まったく変わっておらず、比較の前提が揃ったデータです。
ただし1回あたりの出走頭数が9〜18頭と幅があり、近年は10頭前後のため、のべ125頭という総数は16〜18頭立てが続く重賞(160頭前後)より2割ほど少なくなります。枠順別に分けると1枠は12頭、前走1400m以下は18頭、前走重賞組は12頭しかいません。「前走1400m以下は0勝」は18頭中の記録であり、傾向として固まった数字ではありません。
一方で勝ち馬10頭がすべて前走1着、1〜3番人気の30頭で8勝、中3〜5週の37頭で0勝といった数字は、母数が一定あり差もはっきりしているため、判断材料として扱えます。
なお「ゼロ」という記録は、母数が30頭程度であれば偶然生じることもあります。当サイトでは母数50頭以上あり、かつ複勝率が明確に低い層でなければ「消す根拠」には使わない方針を取っています。中3〜5週の37頭、1勝クラス組の30頭といった記録は、軸にしない理由にはなっても、相手から完全に外す根拠としては弱いという点を申し添えておきます。
今年の出馬表(2026年)
| 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | 脚質 | 予想印 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 1 | タプティ | 牝2 | 小沢大仁 | 55 | 先行 | |
| 2枠 | 2 | マリアンデール | 牝2 | 横山武史 | 55 | 差し | |
| 3枠 | 3 | ファミーリエ | 牝2 | 吉村誠之 | 55 | 先行 | |
| 4枠 | 4 | ピコベリー | 牝2 | 津村明秀 | 55 | 差し | ◎ |
| 4枠 | 5 | シティオブドリーム | 牝2 | 横山典弘 | 55 | 先行 | |
| 5枠 | 6 | リスグロワール | 牝2 | 坂井瑠星 | 55 | 先行 | △ |
| 5枠 | 7 | ホウオウプレマ | 牝2 | 池添謙一 | 55 | 先行 | ○ |
| 6枠 | 8 | ベストプラージュ | 牝2 | 山本政聡 | 55 | 差し | |
| 6枠 | 9 | プルヴィナル | 牝2 | ルメール | 55 | 先行 | ▲ |
| 7枠 | 10 | ジーティーキャリー | 牝2 | 西村淳也 | 55 | 逃げ | △ |
| 7枠 | 11 | カナデルペガサス | 牝2 | 今村聖奈 | 55 | 差し | △ |
| 8枠 | 12 | サトノスプレマシー | 牝2 | 田辺裕信 | 55 | 先行 | |
| 8枠 | 13 | ローズサルーテ | 牝2 | 小林美駒 | 55 | 差し |
※脚質は各馬の直近5走における4コーナー通過位置の最頻値から判定(中団は差し・後方は追込に変換)。2026年も馬齢戦で、13頭すべて55kgです。今年は13頭立てで、近年の10〜11頭よりやや多い組み合わせになりました。
今年の印(2026年)
展開予想: ジーティーキャリーがハナを主張し、ミドルペースの流れを想定する。4角の位置で勝ち星が散らばる脚質不問のレースのため、位置取りよりも前走の内容と間隔を重く見た。
根拠: このレースの3つの好走条件をすべて満たす。新馬戦1着で参戦(勝ち馬10頭は全頭が前走1着)、その前走が1800m(前走1800m以上は29頭6勝・勝率20.7%でローテ別の最高)、そして中10週(中10週以上は42頭6勝)。調教でもウッドチップ1F11.0秒と出走馬で唯一の11秒台前半を記録し、坂路9本と併せて量も確保している。
根拠: こちらも新馬1800mを1着、間隔は中11週と、ピコベリーと同じ条件を満たす。前走は1番人気に応えての勝利で、内容にも裏付けがある。坂路11本・ウッドチップ3本と乗り込みは十分で、坂路のラスト1F12.4秒も水準。決め手に欠ける印象はなく、順当に対抗とした。
根拠: 新馬1800mを1番人気で勝っており、能力の評価は上位3頭と変わらない。ルメール騎手は10年で7回騎乗し2勝・3着内5回とこのレースに強い。ただし間隔が中5週で、この層は37頭が走って勝ち星ゼロ。複勝率は21.6%あるため3着までなら十分だが、頭まで求めるのは数字に反するため単穴に置いた。
根拠: 未勝利戦を逃げ切っての参戦。前走が未勝利戦だった組は32頭で4勝・複勝率34.4%とローテ別で最も高い。間隔も中11週で条件を満たす。人気薄が馬券に絡むときは前に行ける馬が多く、10年で3着内に入った7番人気以下5頭のうち3頭が4角3番手以内だった。単騎で行ければ残り目がある。
根拠: 新馬戦1着・中10週と条件は揃うが、前走が1400mで、この層は18頭で勝ち星がない。一方で調教は坂路18本と出走馬で最多、ラスト1F12.2秒・800m52.8秒はどちらも坂路組では最速級で、仕上がりの良さが数字に出ている。距離の壁をどう見るかで評価が割れる1頭。
根拠: 新馬1800mを1着。前走1着・前走1800m以上という2つの条件を満たしており、上位3頭と素質面での差は大きくない。間隔は中6週で、この層は44頭4勝・複勝率22.7%と標準的。調教は坂路9本に対しウッドチップが1本のみで、追い切りの強度という点では上位馬に見劣りする。