アルテミスステークス G3 過去データと傾向

東京競馬場 芝1600m 馬齢・2歳牝馬

調教分析・予想はこちら

アルテミスステークスの調教分析・全頭評価を公開中

記事を見る →

過去10年結果

※2016年から2025年まで、10年間すべて東京競馬場の芝1600mで施行されています。条件が揃っているため、下の集計は10回・のべ125頭をそのまま対象にしています。

年 1着馬人気枠番 2着馬人気枠番 3着馬人気枠番
2016 リスグラシュー1番人気8枠 フローレスマジック2番人気6枠 シグルーン5番人気3枠
2017 ラッキーライラック2番人気7枠 サヤカチャン13番人気4枠 ラテュロス4番人気2枠
2018 シェーングランツ6番人気2枠 ビーチサンバ5番人気6枠 エールヴォア2番人気5枠
2019 リアアメリア1番人気8枠 サンクテュエール2番人気8枠 ビッククインバイオ5番人気5枠
2020 ソダシ1番人気7枠 ククナ2番人気3枠 テンハッピーローズ3番人気7枠
2021 サークルオブライフ7番人気6枠 ベルクレスタ2番人気2枠 シゲルイワイザケ8番人気1枠
2022 ラヴェル3番人気8枠 リバティアイランド1番人気3枠 アリスヴェリテ6番人気6枠
2023 チェルヴィニア1番人気4枠 サフィラ2番人気7枠 スティールブルー4番人気8枠
2024 ブラウンラチェット3番人気2枠 ミストレス7番人気1枠 ショウナンザナドゥ2番人気7枠
2025 フィロステファニ2番人気5枠 ミツカネベネラ9番人気8枠 タイセイボーグ3番人気1枠

データ分析

枠順・脚質(10回・のべ125頭)

項目出走数勝ち複勝勝率複勝率
1枠12030.0%25.0%
2枠142414.3%28.6%
3枠14030.0%21.4%
4枠14127.1%14.3%
5枠14137.1%21.4%
6枠16146.2%25.0%
7枠202510.0%25.0%
8枠213614.3%28.6%
4角 前(先頭25%)312106.5%32.3%
4角 中前374910.8%24.3%
4角 中後30173.3%23.3%
4角 後方273411.1%14.8%

人気・適性(人気・前走/10年・のべ125頭)

項目勝利数複勝率特記事項
1番人気(10頭)4勝50.0%リスグラシュー・リアアメリア・ソダシ・チェルヴィニア
2番人気(10頭)2勝90.0%馬券圏外は10年で1回だけ
3番人気(10頭)2勝40.0%2022年ラヴェル・2024年ブラウンラチェット
1〜3番人気(30頭)8勝60.0%10勝中8勝。3着内18回
4〜6番人気(30頭)1勝23.3%2018年シェーングランツ(6番人気)
7〜9番人気(30頭)1勝13.3%2021年サークルオブライフ(7番人気)
10番人気以下(35頭)0勝2.9%2017年サヤカチャンの2着のみ
前走・新馬(51頭)5勝23.5%最多。新馬勝ちからの直行が主流
前走・未勝利(32頭)4勝34.4%複勝率はローテ別で最高
前走・1勝クラス/特別(30頭)0勝16.7%30頭で勝ち星ゼロ
前走・重賞(12頭)1勝16.7%2020年ソダシ(札幌2歳S勝ち)
前走1着(94頭)10勝25.5%勝ち馬10頭すべてが該当
前走2着以下(31頭)0勝19.4%3着内6回はすべて3着・2着
前走1800m以上(29頭)6勝31.0%勝率20.7%でローテ別の最高
前走1600m(69頭)4勝26.1%最多。数字は標準的
前走1400m以下(18頭)0勝11.1%18頭で勝ち星ゼロ
中3〜5週(37頭)0勝21.6%37頭で勝ち星ゼロ
中6〜9週(44頭)4勝22.7%標準的なローテ
中10週以上(42頭)6勝26.2%勝率14.3%。10勝中6勝

補足データ:詳細傾向と注目ポイント

出走頭数は10年で18頭から10頭へ

出走頭数の推移は、2016年18頭、2017年・2018年15頭、2019年9頭、2020年16頭、2021年11頭、2022年から2025年は10頭・10頭・11頭・10頭。10年間ではっきり減っています。このレースには阪神ジュベナイルフィリーズへの優先出走権が付かないため、無理にここを使う必要がないという事情が大きいと考えられます。

少頭数化は、このページで挙げてきた「上位人気が堅い」「枠順が効かない」という傾向を強める方向に働きます。頭数が減れば紛れが減り、力関係がそのまま出るためです。今年も二桁ちょうどの頭数なら、上位人気を信頼する構えで問題ありません。

人気薄が来るときの形

7番人気以下で3着内に入ったのは10年で5頭。その内訳を見ると、2017年サヤカチャン(13番人気2着)が4角先頭、2024年ミストレス(7番人気2着)も4角先頭、2021年シゲルイワイザケ(8番人気3着)が4角2番手と、5頭のうち3頭が前々の位置から粘り込んでいます。

残る2頭は2021年サークルオブライフ(7番人気1着・4角8番手)と2025年ミツカネベネラ(9番人気2着・4角4番手)。人気薄で後方から差し切ったのはサークルオブライフの1頭だけです。全体では脚質を問わないレースですが、人気のない馬に限れば「前に行けること」が条件になっていると読めます。

もうひとつ、5頭中4頭が前走1着でした。例外は前走サフランステークス3着のシゲルイワイザケのみ。人気がなくても直前に勝っている馬というのが、ここでも共通しています。

ルメール騎手が7回で2勝・3着内5回

騎手別ではルメール騎手が7回の騎乗で2勝・3着内5回と最多。2023年チェルヴィニア、2024年ブラウンラチェットで連勝しています。次いで川田将雅騎手が4回の騎乗で2勝(2019年リアアメリア・2025年フィロステファニ)と、こちらは騎乗数に対する勝率が際立ちます。武豊騎手も4回で2勝です。

調教師では中内田充正厩舎が3頭で2勝、矢作芳人厩舎が5頭で2勝。いずれも母数は小さいものの、関西の有力厩舎がわざわざ東京まで送り込んでくる年は、相応の期待があると見てよいでしょう。ただし厩舎の数字だけで評価を動かすほどの材料ではありません。

ここを勝った馬のその後

2016年の勝ち馬リスグラシューは、のちにエリザベス女王杯・宝塚記念・有馬記念を制しました。2017年ラッキーライラックは阪神ジュベナイルフィリーズを勝ち、古馬になってエリザベス女王杯を連覇。2020年ソダシは桜花賞を制し、2023年チェルヴィニアは翌年のオークスと秋華賞を勝っています。

勝ち馬だけではありません。2022年に2着だったリバティアイランドは、翌年に牝馬三冠を達成しました。このレースの上位馬は、そのままクラシック戦線の中心になる確率が高いということです。秋以降の2歳戦を追ううえで、結果を覚えておく価値のある一戦といえます。

馬場状態は10年で9回が良馬場

過去10年で良馬場以外だったのは2025年の稍重のみ。10月下旬の東京開催は天候が安定しており、ほぼ毎年同じ条件で行われてきました。データを比較するうえでは扱いやすい一方、道悪になった年の手がかりはほとんどありません。

その2025年は2着に9番人気ミツカネベネラが入り、3連単は70,480円。良馬場だった年も2017年に308,150円、2021年に164,230円の高配当が出ており、馬場状態と配当の大きさに関係は見当たりません。荒れるときは上位人気が足元をすくわれる形で荒れています。

前走が東京だった馬は10年で5頭だけ

意外に思われるかもしれませんが、前走も東京競馬場だった馬は125頭中5頭しかいません(3着内1回)。10月下旬の東京開催は、この週から始まる第4回東京開催にあたり、その前は新潟・札幌・中山などで行われているためです。ほぼ全馬が初めての東京、初めての左回りという年も珍しくありません。

裏を返せば、「東京実績がない」ことは不利の材料になりません。前走が東京以外だった120頭が10勝・複勝率24.2%を記録しており、コース経験の有無で差はついていません。2歳のこの時期は、どの馬も経験が足りないという前提で見るほうが実態に合います。

サフランステークス組は7頭で3着内3回

前走レース別で、新馬・未勝利を除いて最も多いのがサフランステークス(東京芝1600m・1勝クラス)の7頭で、3着内3回(複勝率42.9%)。2019年ビッククインバイオ、2020年テンハッピーローズ、2021年シゲルイワイザケがいずれも3着に入っています。3頭とも3着止まりで、勝ち馬は出ていません。

ほかには新潟2歳ステークス組が5頭で3着内1回(2025年タイセイボーグの3着)、札幌2歳ステークス組が4頭で1勝(2020年ソダシ)。重賞を使ってきた12頭のうち、勝ち切ったのはソダシだけです。前走のレース名そのものより、そこで勝っていたかどうかで分かれるという、このページで繰り返し出てきた形がここでも当てはまります。

データを見るときの注意点

本ページの集計は2016年から2025年までの10回、のべ125頭を対象としています。東京芝1600mという条件が10年間まったく変わっておらず、比較の前提が揃ったデータです。

ただし1回あたりの出走頭数が9〜18頭と幅があり、近年は10頭前後のため、のべ125頭という総数は16〜18頭立てが続く重賞(160頭前後)より2割ほど少なくなります。枠順別に分けると1枠は12頭、前走1400m以下は18頭、前走重賞組は12頭しかいません。「前走1400m以下は0勝」は18頭中の記録であり、傾向として固まった数字ではありません。

一方で勝ち馬10頭がすべて前走1着、1〜3番人気の30頭で8勝、中3〜5週の37頭で0勝といった数字は、母数が一定あり差もはっきりしているため、判断材料として扱えます。

なお「ゼロ」という記録は、母数が30頭程度であれば偶然生じることもあります。当サイトでは母数50頭以上あり、かつ複勝率が明確に低い層でなければ「消す根拠」には使わない方針を取っています。中3〜5週の37頭、1勝クラス組の30頭といった記録は、軸にしない理由にはなっても、相手から完全に外す根拠としては弱いという点を申し添えておきます。

今年の出馬表(2026年)

枠馬番馬名性齢騎手斤量脚質予想印
1枠1タプティ牝2小沢大仁55先行
2枠2マリアンデール牝2横山武史55差し
3枠3ファミーリエ牝2吉村誠之55先行
4枠4ピコベリー牝2津村明秀55差し◎
4枠5シティオブドリーム牝2横山典弘55先行
5枠6リスグロワール牝2坂井瑠星55先行△
5枠7ホウオウプレマ牝2池添謙一55先行○
6枠8ベストプラージュ牝2山本政聡55差し
6枠9プルヴィナル牝2ルメール55先行▲
7枠10ジーティーキャリー牝2西村淳也55逃げ△
7枠11カナデルペガサス牝2今村聖奈55差し△
8枠12サトノスプレマシー牝2田辺裕信55先行
8枠13ローズサルーテ牝2小林美駒55差し

※脚質は各馬の直近5走における4コーナー通過位置の最頻値から判定(中団は差し・後方は追込に変換)。2026年も馬齢戦で、13頭すべて55kgです。今年は13頭立てで、近年の10〜11頭よりやや多い組み合わせになりました。

今年の印(2026年)

展開予想: ジーティーキャリーがハナを主張し、ミドルペースの流れを想定する。4角の位置で勝ち星が散らばる脚質不問のレースのため、位置取りよりも前走の内容と間隔を重く見た。

◎ ピコベリー

根拠: このレースの3つの好走条件をすべて満たす。新馬戦1着で参戦(勝ち馬10頭は全頭が前走1着)、その前走が1800m(前走1800m以上は29頭6勝・勝率20.7%でローテ別の最高)、そして中10週(中10週以上は42頭6勝)。調教でもウッドチップ1F11.0秒と出走馬で唯一の11秒台前半を記録し、坂路9本と併せて量も確保している。

○ ホウオウプレマ

根拠: こちらも新馬1800mを1着、間隔は中11週と、ピコベリーと同じ条件を満たす。前走は1番人気に応えての勝利で、内容にも裏付けがある。坂路11本・ウッドチップ3本と乗り込みは十分で、坂路のラスト1F12.4秒も水準。決め手に欠ける印象はなく、順当に対抗とした。

▲ プルヴィナル

根拠: 新馬1800mを1番人気で勝っており、能力の評価は上位3頭と変わらない。ルメール騎手は10年で7回騎乗し2勝・3着内5回とこのレースに強い。ただし間隔が中5週で、この層は37頭が走って勝ち星ゼロ。複勝率は21.6%あるため3着までなら十分だが、頭まで求めるのは数字に反するため単穴に置いた。

△ ジーティーキャリー

根拠: 未勝利戦を逃げ切っての参戦。前走が未勝利戦だった組は32頭で4勝・複勝率34.4%とローテ別で最も高い。間隔も中11週で条件を満たす。人気薄が馬券に絡むときは前に行ける馬が多く、10年で3着内に入った7番人気以下5頭のうち3頭が4角3番手以内だった。単騎で行ければ残り目がある。

△ カナデルペガサス

根拠: 新馬戦1着・中10週と条件は揃うが、前走が1400mで、この層は18頭で勝ち星がない。一方で調教は坂路18本と出走馬で最多、ラスト1F12.2秒・800m52.8秒はどちらも坂路組では最速級で、仕上がりの良さが数字に出ている。距離の壁をどう見るかで評価が割れる1頭。

△ リスグロワール

根拠: 新馬1800mを1着。前走1着・前走1800m以上という2つの条件を満たしており、上位3頭と素質面での差は大きくない。間隔は中6週で、この層は44頭4勝・複勝率22.7%と標準的。調教は坂路9本に対しウッドチップが1本のみで、追い切りの強度という点では上位馬に見劣りする。

☰ 目次