シリウスステークス G3 過去データと傾向

阪神競馬場 ダート2000m ハンデキャップ・3歳以上

調教分析・予想はこちら

シリウスステークスの調教分析・全頭評価を公開中

記事を見る →

集計対象について:シリウスステークスは2020・2021・2022・2024年が中京競馬場のダート1900mで施行されました。阪神のダート2000mとは距離もコース形状も異なります。

本ページでは2016・2017・2018・2019・2023・2025年の阪神ダート2000m開催6回・のべ85頭のみを集計対象とし、中京開催の4年は除外しています。10年分ではなく6年分のデータであるため、各項目の母数が小さい点にご留意ください。

本競走はハンデキャップ競走です。斤量は実績に応じて幅があり、2026年も同様に行われます。

過去10年結果

年 1着馬人気枠番 2着馬人気枠番 3着馬人気枠番
2016 マスクゾロ1番人気1枠 ピオネロ2番人気7枠 アポロケンタッキー4番人気7枠
2017 メイショウスミトモ11番人気2枠 ドラゴンバローズ5番人気3枠 ピオネロ3番人気7枠
2018 オメガパフューム2番人気2枠 ウェスタールンド7番人気8枠 サンライズソア3番人気7枠
2019 ロードゴラッソ6番人気4枠 アングライフェン7番人気5枠 メイショウワザシ5番人気7枠
2023 ハギノアレグリアス1番人気8枠 アイコンテーラー2番人気5枠 ヴァンヤール3番人気3枠
2025 ホウオウルーレット8番人気8枠 サイモンザナドゥ9番人気5枠 ジューンアヲニヨシ4番人気3枠

データ分析

枠順・脚質

項目出走数勝ち複勝勝率複勝率
1枠81112.5%12.5%
2枠82225.0%25.0%
3枠11030.0%27.3%
4枠11119.1%9.1%
5枠11030.0%27.3%
6枠12000.0%0.0%
7枠12050.0%41.7%
8枠122316.7%25.0%
4角 前(先頭25%)262117.7%42.3%
4角 中前193515.8%26.3%
4角 中後21000.0%0.0%
4角 後方19125.3%10.5%

人気・適性(性別・年齢・前走)

項目勝利数複勝率特記事項
1番人気(6頭)2勝33.3%勝率33.3%だが3着内は2回のみ
2〜3番人気(12頭)1勝50.0%3着内6回。最も安定
4〜6番人気(18頭)1勝27.8%2019年ロードゴラッソが6番人気で優勝
7〜9番人気(18頭)1勝22.2%2025年ホウオウルーレットが8番人気で優勝
10番人気以下(31頭)1勝3.2%2017年メイショウスミトモの11番人気勝ちのみ
3歳(5頭)1勝20.0%2018年オメガパフュームが該当
4歳(16頭)1勝25.0%母数は多くない
5歳(30頭)1勝23.3%最多母数
6歳(21頭)3勝23.8%勝率14.3%。6勝中3勝を占める
7歳以上(13頭)0勝7.7%3着内1回のみ
牡馬(78頭)6勝20.5%6勝すべて
牝馬(3頭)0勝33.3%2023年2着アイコンテーラーのみ
斤量53kg以下(9頭)1勝11.1%軽ハンデ勢は伸びない
斤量54〜55kg(31頭)2勝22.6%最多母数のひとつ
斤量56〜57kg(37頭)2勝24.3%最多母数。最も複勝率が高い
斤量58kg以上(8頭)1勝12.5%重ハンデは3着内1回
前走1着(23頭)1勝34.8%複勝率は最高
前走2〜3着(11頭)2勝27.3%勝率18.2%で最優秀
前走4〜5着(16頭)2勝25.0%勝ち星は最多タイ
前走6〜9着(22頭)1勝9.1%3着内2回のみ
前走10着以下(13頭)0勝7.7%勝ち星なし

補足データ:詳細傾向と注目ポイント

なぜ中京開催の4年を除外したのか

冒頭でも触れた通り、本ページの集計からは2020・2021・2022・2024年の中京開催を除外しています。理由は条件の違いが大きいためです。

阪神はダート2000m、中京はダート1900m。距離が100m違ううえ、コース形状も異なります。とくに阪神は芝コースからスタートするという特殊な構造を持っており、中京にはこの要素がありません。

芝スタートかどうかは、テンのスピードの出方に直結します。有利な脚質も枠順も変わってくるため、混ぜて集計すると実態から離れた数字になります。

10年分をまとめれば母数は148頭に増えますが、性質の異なるレースの平均値になってしまい、今年の阪神開催を予想する材料としてはかえって精度が落ちます。母数を犠牲にしても条件を揃えるほうが実用的だと判断しました。

そのため本ページのデータは6年・85頭が対象です。各項目の母数は表中に併記していますので、10頭前後の項目については傾向というより「参考」として受け取ってください。

6歳が6勝中3勝——高齢馬が活躍する

年齢別では6歳が21頭で3勝、勝率14.3%と最も勝っています。6勝の半分を占める計算です。

5歳は30頭と最多母数ながら1勝・複勝率23.3%、4歳も16頭で1勝・25.0%にとどまります。3歳は5頭で1勝(2018年オメガパフューム)でした。

ダート路線は芝に比べて完成が遅く、長く活躍する馬が多いと言われます。6歳でピークを迎える馬が珍しくないという一般論と、この数字は符合します。

ただし7歳以上になると13頭で3着内1回(7.7%)と明確に落ち込みます。高齢馬が強いといっても限度があり、6歳あたりが境目ということでしょう。

なお3歳は斤量面で優遇されますが、出走自体が5頭と少なく、傾向として語れる規模ではありません。

前走10着以下は13頭で3着内1回——大敗組は厳しい

前走の着順別では前走2〜3着の11頭が2勝・勝率18.2%と最も勝っています。前走4〜5着の16頭も2勝・複勝率25.0%。

複勝率では前走1着の23頭が34.8%と最高です。勝ち星は1回にとどまりますが、3着内に8回来ています。

対照的に前走6〜9着の22頭は3着内2回(9.1%)、前走10着以下の13頭は3着内1回(7.7%)で勝ち星ゼロ。前走で大きく負けてきた馬は、このレースでは厳しいという結果になっています。

他のページで扱ったセントライト記念や紫苑ステークスでは「前走の着順を問わない」という傾向がありました。あちらはG1帰りの馬が多く含まれるためです。シリウスステークスは前走がオープン特別や条件戦の馬が中心で、そこで負けているなら額面どおりに受け取るべき、ということでしょう。

前走のレース別では最多がラジオ日本賞の9頭(1勝)、次いでBSN賞の8頭、エルムステークスの7頭。特定のローテに偏っておらず、分散しているのもこのレースの特徴です。

牝馬の出走が6年で3頭だけ

性別では牡馬78頭に対し、牝馬はわずか3頭、セン馬が4頭という構成です。6勝すべてを牡馬が挙げています。

牝馬の好走例は2023年2着のアイコンテーラーのみ。3頭中1頭が3着内なので複勝率33.3%という数字になりますが、母数3頭では何も言えません。

ダート2000mという長めの距離に加え、ハンデ戦であることを考えると、牝馬が積極的に選ぶ条件ではないということでしょう。同時期には牝馬限定のダート重賞も組まれています。

予想の際、牝馬が出走してきた場合は「珍しいケース」として、その馬固有の適性を見る必要があります。過去データからの示唆はほとんど得られません。

秋のダート路線の開幕戦として

シリウスステークスは9月下旬から10月上旬に行われ、秋のダート路線における最初の重賞という位置づけにあります。

この後にはJBCクラシック(11月)、チャンピオンズカップ(12月)といった大レースが控えており、そこへ向かう馬が始動戦として使うケースが見られます。

実際、2018年の勝ち馬オメガパフュームは3歳でこのレースを制し、その後に東京大賞典を4連覇するなど、ダート界の主役となりました。後の大物が名を挙げる舞台にもなっています。

ただしハンデ戦であることには注意が必要です。実績馬は重い斤量を課されるため、本番を見据えて叩き台とする陣営も多いと考えられます。

本ページのデータで58kg以上の8頭が3着内1回(12.5%)にとどまっているのは、この事情を反映しているのかもしれません。実力のある馬ほど、ここで無理をする理由が乏しいということです。

予想の際は、その馬にとってここが目標なのか通過点なのかを、陣営のコメントや仕上がりから読み取ると判断材料になります。

過去6年の決着傾向——人気が当てにならない

阪神開催6年の勝ち馬の人気を並べると、1・11・2・6・1・8番人気。1番人気が2勝している一方、11番人気と8番人気の勝利も含まれます。

2着馬は2・5・7・7・2・9番人気、3着馬は4・3・3・5・3・4番人気。3着はわりと堅く収まるのに対し、1着と2着で人気薄が飛び込んでくるという分布です。

とくに2017年は11番人気メイショウスミトモが勝ち、2025年も8番人気ホウオウルーレット・9番人気サイモンザナドゥのワンツーでした。ハンデ戦らしく、2年に1度は波乱が起きていると見ておくのが妥当でしょう。

一方で10番人気以下は31頭走って3着内1回(3.2%)。勝ち馬は出ているものの、全体としては圏外に沈むケースが圧倒的です。狙うにしても、ごく一部に絞る必要があります。

馬券の組み立てとしては、2〜3番人気(複勝率50.0%)を軸に据えつつ、相手を中位人気まで広く取るという構成が6年の傾向には合致します。1番人気は勝率こそ高いものの複勝率33.3%と信頼しきれません。

ただし各人気帯の母数は6〜31頭です。この分布が今後も続く保証はなく、あくまで一つの参考材料として扱ってください。

ハンデ戦をどう読むか

シリウスステークスはハンデキャップ競走です。JRAのハンデキャップ作成委員が、各馬の実績や近況をもとに斤量を決定します。

理論上は全馬が同時にゴールするよう調整されるため、着順が読みにくくなるはずです。実際、6年の勝ち馬の人気は1・11・2・6・1・8番人気とばらけており、人気だけでは絞り込めないという結果になっています。

ところが斤量別に見ると、興味深い分布が出ています。56〜57kgが複勝率24.3%で最も高く、54〜55kgが22.6%。両端の53kg以下(11.1%)と58kg以上(12.5%)が揃って低いのです。

軽ハンデをもらった馬は、それだけ実績が乏しいと評価されているということでもあります。一方で重いハンデを課された実績馬は、ダート2000mという長い距離で余分な斤量を背負って終いまで持たせるのが難しい。

結果として、標準的な斤量帯の馬が最も安定するという、やや逆説的な傾向になっています。「軽ハンデの伏兵に妙味」という一般論は、このレースでは数字が伴っていません。

ただし53kg以下は9頭、58kg以上は8頭という母数です。この規模で断定はできないため、斤量は補助的な材料として扱い、位置取りや前走内容を優先して判断するのが実用的でしょう。

データを見るときの注意点

本ページの集計は、阪神ダート2000mで施行された6年・のべ85頭のみを対象としています。他のページが10年分を扱っているのに対し、ここは6年分である点をあらためて強調しておきます。

人気別では各人気わずか6頭。「1番人気は勝率33.3%」という数字は、6回中2勝という意味です。枠順別も各枠8〜12頭しかありません。

とくに注意したいのが「6枠は12頭で3着内ゼロ」という記録です。母数12頭では、真の複勝率が20%程度であっても12頭連続で外す確率は7%以上あります。珍しいことではなく、偶然の範囲と考えるべきです。同じことは「4角中後の21頭が3着内ゼロ」にも当てはまります。

その中で比較的信頼できるのが位置取りの傾向です。前寄り2グループで6勝中5勝という分布は、コーナー4回・直線352mという構造から説明がつきます。「中後だけがゼロ」という部分は偶然でも、前が有利という大枠は信頼してよいと考えています。

実際の予想では、このページの傾向を出発点としつつ、当日の馬場状態(ダートは水分量で大きく変わります)、ハンデの配分、各馬の距離適性を必ず併せてご検討ください。

今年の出馬表(2026年)

枠馬番馬名性齢騎手斤量脚質予想印
1枠1ジューンアヲニヨシ牡6富田暁57先行
1枠2ゼットリアン牡6松若風馬57差し
2枠3メイショウズイウン牡4石橋脩57差し▲
2枠4ダイシンピスケス牡8松本大輝55追込
3枠5ハピ牡7幸英明57.5追込
3枠6ギュルヴィ牡4武豊57逃げ△
4枠7ミッキークレスト牡5酒井学55追込
4枠8ダブルジョーク牡6池添謙一55差し○
5枠9ルシュヴァルドール牡5坂井瑠星57先行
5枠10サイモンザナドゥ牡6川田将雅56差し◎
6枠11ヴァルツァーシャル牡7斎藤新58.5差し
6枠12マイノワール牡5浜中俊55追込
7枠13ラムジェット牡5三浦皇成59追込△
7枠14リアレスト牡5荻野極57追込
8枠15カズタンジャー牡5西村淳也58差し
8枠16オニャンコポンセ7M.デムーロ54差し

※脚質は各馬の直近5走における4コーナー通過位置の最頻値から判定(中団は差し・後方は追込に変換)。2026年もハンデキャップ競走です。斤量は54kgから59kgまで5kgの幅があります。

今年の印(2026年)

展開予想: メイショウズイウンが主導権を握り、ギュルヴィが好位につける形でミドルペースを想定する。阪神ダート2000mは芝スタートで、最初のコーナーまで約350m。4角中後だった21頭は6年で3着内ゼロという極端なデータがあり、前寄りで運べる馬を最優先に評価した。

◎ サイモンザナドゥ

根拠: 6歳は6年で3勝・勝率14.3%と最も勝っている世代。前走の名鉄杯3着に加え、昨年このレースで2着と当コースの実績を持つ。5枠は複勝率27.3%で、脚質も差しだが道中は前寄りで運べるタイプ。4角中後の21頭が3着内ゼロというレースで、中前グループ(複勝率26.3%)に収まる位置取りができる。56kgという斤量も最も安定する帯だ。追い切りも長めから強めに追われ好調を維持している。

○ ダブルジョーク

根拠: 最終追い切りで栗東CW 7F96.1秒・終い1F11.6秒の好時計を出し、併走馬に先着。出走馬中で最上位の評価を得た。前走の3勝クラス(阪神ダート2000m)を勝っており、当コースの勝ち鞍を持つ点が大きい。前走1着組は6年で複勝率34.8%と最高。55kgという軽ハンデも、昇級初戦の4角前めを取りに行くうえで利になる。4枠は複勝率9.1%と数字が伸びない点だけが減点材料だ。

▲ メイショウズイウン

根拠: 出走馬で最も明確な逃げ馬で、ハナを取れれば4角先頭25%(6年で2勝・複勝率42.3%)が確定する。中後グループが3着内ゼロというレースで、この位置は決定的な強みになる。前走のBSN賞を勝っており前走1着組(複勝率34.8%)にも該当。4歳という年齢も悪くない。ただし追い切りは「脚いろは見劣った」と評価が低く、2枠も母数8頭と小さい。展開利を買っての単穴評価とした。

△ ギュルヴィ

根拠: 前走の3勝クラス(東京ダート2100m)を勝っての臨戦で、前走1着組(複勝率34.8%)に該当する。逃げ・先行で運べる脚質は4角前寄りの好走ゾーンに直結し、3枠も複勝率27.3%と悪くない。4歳で57kgという斤量も標準的だ。距離2000mは前走より100m短縮で、条件面に無理がない。昇級初戦という点だけが未知数になる。

△ ラムジェット

根拠: 59kgという最重量のハンデを課されており、ハンデキャッパーが能力を最も高く評価している証と読める。前走は大井の帝王賞(G1)5着で、地方交流G1で通用する地力を示した。5歳という年齢も勝ち星のある世代。ただし脚質が追込で、4角後方の19頭は6年で複勝率10.5%と苦しい。さらに58kg以上の8頭は3着内1回(12.5%)にとどまる。地力を評価しつつ、脚質と斤量の両方を割り引いて連下に置いた。

☰ 目次