菊花賞 G1 過去データと傾向

京都競馬場 芝3000m 馬齢・3歳牡牝

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過去10年結果

※2021年・2022年は京都競馬場の改修工事により阪神競馬場の芝3000mで施行されました。結果は10年分すべてを掲載していますが、下の「データ分析」の集計はコース形態が異なるため京都開催の8回(のべ143頭)に絞っています。

年 1着馬人気枠番 2着馬人気枠番 3着馬人気枠番
2016 サトノダイヤモンド1番人気2枠 レインボーライン9番人気6枠 エアスピネル6番人気7枠
2017 キセキ1番人気7枠 クリンチャー10番人気2枠 ポポカテペトル13番人気7枠
2018 フィエールマン7番人気6枠 エタリオウ2番人気5枠 ユーキャンスマイル10番人気4枠
2019 ワールドプレミア3番人気3枠 サトノルークス8番人気7枠 ヴェロックス1番人気7枠
2020 コントレイル1番人気2枠 アリストテレス4番人気5枠 サトノフラッグ5番人気5枠
2021 ※阪神 タイトルホルダー4番人気2枠 オーソクレース3番人気8枠 ディヴァインラヴ6番人気6枠
2022 ※阪神 アスクビクターモア2番人気7枠 ボルドグフーシュ7番人気2枠 ジャスティンパレス4番人気8枠
2023 ドゥレッツァ4番人気8枠 タスティエーラ2番人気4枠 ソールオリエンス1番人気7枠
2024 アーバンシック2番人気7枠 ヘデントール4番人気8枠 アドマイヤテラ7番人気8枠
2025 エネルジコ1番人気5枠 エリキング2番人気7枠 エキサイトバイオ13番人気7枠

データ分析

枠順・脚質(京都開催8回・のべ143頭)

項目出走数勝ち複勝勝率複勝率
1枠16000.0%0.0%
2枠162312.5%18.8%
3枠16116.2%6.2%
4枠16020.0%12.5%
5枠16146.2%25.0%
6枠16126.2%12.5%
7枠23298.7%39.1%
8枠24134.2%12.5%
4角 前(先頭25%)4041010.0%25.0%
4角 中前414119.8%26.8%
4角 中後27020.0%7.4%
4角 後方35010.0%2.9%

人気・適性(人気・前走/京都8回・のべ143頭)

項目勝利数複勝率特記事項
1番人気(8頭)4勝75.0%キセキ・サトノダイヤモンド・コントレイル・エネルジコ
2番人気(8頭)1勝50.0%2着が3回。勝ち切るより2着が多い
3番人気(8頭)1勝12.5%2019年ワールドプレミアの1勝のみ
4〜6番人気(24頭)1勝20.8%2023年ドゥレッツァ(4番人気)が勝利
7〜9番人気(24頭)1勝16.7%2018年フィエールマン(7番人気)が勝利
10番人気以下(71頭)0勝5.6%3着内4回。すべて2着・3着
前走・神戸新聞杯(50頭)4勝16.0%最多ローテ。8勝中4勝
前走・セントライト記念(31頭)1勝16.1%複勝率は神戸新聞杯とほぼ同じ
前走・神戸新聞杯1着(5頭)2勝60.0%トライアル勝ち馬が最も強い
前走・神戸新聞杯4着以下(30頭)0勝3.3%30頭で3着内1回
前走・重賞以外(45頭)1勝13.3%2023年ドゥレッツァ(日本海S)が勝利
前走1着(54頭)4勝22.2%8勝の半分
前走2〜3着(37頭)4勝27.0%勝率10.8%・複勝率とも最優秀
前走4〜5着(19頭)0勝5.3%3着内1回
前走6〜9着(19頭)0勝5.3%3着内1回
前走10着以下(14頭)0勝0.0%14頭で3着内ゼロ
前走2400m以上(53頭)3勝15.1%距離延長組と大差はない
前走2000〜2200m(81頭)4勝17.3%最多。トライアル2戦が該当
中3〜5週(95頭)5勝15.8%トライアル直行の標準ローテ
中6週以上(43頭)3勝20.9%間隔を空けた組も走っている

補足データ:詳細傾向と注目ポイント

ルメール騎手が8回騎乗して5勝

京都8回の騎手別で突出しているのがルメール騎手で、8回の騎乗で5勝・3着内6回。2016年サトノダイヤモンド、2018年フィエールマン、2023年ドゥレッツァ、2024年アーバンシック、2025年エネルジコと、直近も含めて勝ち続けています。有力馬に乗る機会が多いことを差し引いても、長距離でのペース判断と仕掛けどころの正確さが数字に表れていると見てよいでしょう。

次いで武豊騎手が7回の騎乗で3着内4回。2019年ワールドプレミアで勝っているほか、3着に3回入っています。調教師では友道康夫厩舎が12頭を送り込んで3着内5回と目立ちます。ただし厩舎の数字は母数が小さく、これだけを理由に評価を動かすほどの材料にはなりません。

出走頭数は17〜18頭——ほぼ毎年フルゲート

京都8回のうち7回が18頭立てで、残る2023年だけが17頭。ほぼ毎年フルゲートで行われます。3000mという距離に対して頭数が多く、内で包まれた馬が動けなくなる場面が生まれやすい構図です。前の項で見た内枠不利・後方不利は、この頭数の多さと無関係ではありません。

一方で、フルゲートでも隊列は早い段階で決まります。1周目のスタンド前を通過するころには縦長の形になり、そこからの位置取り変更は難しくなります。「序盤でどこを取れるか」が、そのまま4角の位置につながる点は、短距離戦とはまったく違う性格です。

馬場状態は8回中6回が良馬場

京都8回の馬場は、良が6回、2017年が不良、2025年が稍重。10月下旬の京都は天候が安定しやすく、極端に時計のかかる年は多くありません。その2017年の不良馬場では、キセキ(1番人気)が勝ち、2着に10番人気クリンチャー、3着に13番人気ポポカテペトルが入って3連単559,700円という高配当になりました。

過去10年で3連単が10万円を超えたのは、この2017年と2018年(100,590円)、2025年(140,270円)の3回。残る5回は2万円前後に収まっています。極端に荒れる年と、順当に収まる年がはっきり分かれるレースだといえます。道悪になった年は波乱を警戒するのが、数字から読み取れる構えです。

勝ち馬のその後——長距離G1へつながる

菊花賞の勝ち馬は、その後の古馬長距離路線でも走り続ける傾向があります。2016年サトノダイヤモンドは同年の有馬記念を制し、2018年フィエールマンは天皇賞(春)を連覇。2020年コントレイルは三冠を達成しました。3000mをこなせたことが、そのまま一生ものの武器になるというのがこのレースの位置づけです。

裏を返せば、ここで 距離の壁にぶつかった馬は、翌年以降マイルや中距離へ路線を変えるケースが多くなります。菊花賞で凡走したこと自体は能力の否定にならず、適性が合わなかっただけという見方もできます。予想の場面では、前走の着順以上に「3000mをこなせる血統・走法か」を見る価値があります。

トライアル以外から勝った3頭

京都8回の勝ち馬8頭のうち、3頭は神戸新聞杯でもセントライト記念でもないレースから直行しています。2018年フィエールマンは新潟のラジオNIKKEI賞2着から、2023年ドゥレッツァは3勝クラスの日本海ステークス1着から、2025年エネルジコは新潟記念2着からの臨戦でした。8勝中3勝が非トライアル組という比率は、決して例外的な数字ではありません。

3着内まで広げると、この傾向はさらにはっきりします。2024年は2着ヘデントール(日本海ステークス1着)と3着アドマイヤテラ(2勝クラス1着)がどちらも非トライアル組。2020年2着アリストテレスも2勝クラスからでした。共通しているのは「前走を勝っている、あるいは僅差で負けている」ことで、格ではなく状態と距離適性で足りてしまうのがこのレースの性格です。

逆にいえば、トライアルを使ったこと自体には価値がありません。神戸新聞杯・セントライト記念で4着以下だった43頭の3着内がわずか2回にとどまる一方、条件戦を勝ってきた馬が普通に馬券に絡んでいます。出走馬のローテーションを見るときは、レース名の格よりも前走でどんな負け方・勝ち方をしたかを見るほうが実態に合います。

二桁人気で3着内に入った4頭の共通点

京都8回で10番人気以下から3着内に飛び込んだのは4頭。2017年クリンチャー(10番人気2着・4角2番手)、同年ポポカテペトル(13番人気3着・4角3番手)、2025年エキサイトバイオ(13番人気3着・4角先頭)と、3頭までが4角で3番手以内にいました。残る2018年ユーキャンスマイル(10番人気3着)だけが4角10番手からの差し切りです。

人気薄が馬券に絡むときの形が、ここまではっきりしているレースは多くありません。穴を狙うなら「前に行ける人気薄」というのが、このデータの読み方になります。追い込み脚質の人気薄に手を出しても、4角で後ろ半分にいた62頭の複勝率は4.8%にとどまります。

もうひとつの共通点が前走を勝っていることです。4頭のうち3頭(ポポカテペトル・ユーキャンスマイル・エキサイトバイオ)が前走1着。残るクリンチャーもセントライト記念9着でしたが、その前は京都新聞杯2着でした。人気はなくとも、直前に勝ち切る競馬ができている馬が穴を開けています。

阪神で行われた2年との違い

集計から外した2021年・2022年の阪神開催2回(のべ36頭)も、傾向そのものは京都と大きく変わりませんでした。3着内6頭のうち5頭までが4角6番手以内で、2021年タイトルホルダーと2022年アスクビクターモアはどちらも4角先頭。前に行った馬が止まらない構図は共通しています。

一方で違いもあります。阪神の2年は7番人気以降の24頭から3着内が1回(2022年ボルドグフーシュの2着)にとどまり、京都の8回よりさらに上位人気で決まりました。最後に急坂のある阪神内回りでは、力のない馬が位置取りだけで粘り込むことが難しかったと見られます。今年の京都は、阪神より多少は人気薄に出番がある——その程度の違いとして押さえておけば十分です。

データを見るときの注意点

本ページの集計は、2016年から2025年までのうち京都競馬場で行われた8回・のべ143頭を対象としています。2021年・2022年の阪神開催2回(のべ36頭)は、コース形態が大きく異なるため集計から外しました。過去10年結果の表には10年すべてを載せていますので、阪神開催の年には注記を付けてあります。

8回という年数は、10年分より2割少ない点に注意が必要です。枠順別に分けると1〜6枠は各16頭ずつしかなく、人気別では1番人気・2番人気・3番人気がそれぞれ8頭です。「3番人気の複勝率12.5%」は8頭中1回という意味であり、傾向として固まった数字ではありません。

一方で4角後ろ半分の62頭で0勝、神戸新聞杯4着以下の30頭で3着内1回、前走4着以下の52頭で0勝といった数字は、母数が一定あり差もはっきりしているため、判断材料として扱えます。

なお「ゼロ」という記録は、母数が30頭程度であれば偶然生じることもあります。当サイトでは母数50頭以上あり、かつ複勝率が明確に低い層でなければ「消す根拠」には使わない方針を取っています。1枠の16頭、前走10着以下の14頭といった小さな母数のゼロは、軸にしない理由にはなっても、相手から完全に外す根拠としては弱いという点を申し添えておきます。

今年の出馬表(2026年)

枠馬番馬名性齢騎手斤量脚質予想印
1枠1エムズビギン牡3岩田望来57差し
1枠2コンジェスタス牡3西村淳也57先行
2枠3アウダーシア牡3津村明秀57差し
2枠4ショウナンガルフ牡3田山旺佑57追込
3枠5ジャスティンシカゴ牡3原優介57先行○
3枠6バステール牡3川田将雅57追込
4枠7ラージアンサンブル牡3坂井瑠星57差し
4枠8ロブチェン牡3松山弘平57先行◎
5枠9ゴーイントゥスカイ牡3武豊57追込
5枠10ダノンヒストリー牡3ルメール57先行△
6枠11アスクエジンバラ牡3岩田康誠57逃げ
6枠12サノノグレーター牡3田辺裕信57追込
7枠13キンググローリー牡3丹内祐次57先行△
7枠14マジョレルブルー牡3戸崎圭太57先行△
7枠15シートゥサミット牡3酒井学57先行▲
8枠16ショウナンハヤナミ牡3池添謙一57先行
8枠17チャリングクロス牡3石川裕紀57差し
8枠18ナリタエスペランサ牡3北村友一57逃げ

※脚質は各馬の直近5走における4コーナー通過位置の最頻値から判定(中団は差し・後方は追込に変換)。2026年も馬齢戦で、18頭すべて牡馬の57kgです。実績による加増はありません。

今年の印(2026年)

展開予想: キンググローリーとダノンヒストリーがハナを主張し、ミドルペースの流れを想定する。4角で後ろ半分にいた62頭から勝ち馬が出ていないレースのため、位置を取れる脚質を優先して評価した。

◎ ロブチェン

根拠: 神戸新聞杯を勝っての参戦。このレースで最も強いローテで、京都8回では該当5頭が2勝・複勝率60.0%。前走1着の54頭も4勝・複勝率22.2%と数字が揃う。脚質は先行で、4角で前半分にいられる点が大きい。京都開催の勝ち馬8頭は全員4角7番手以内だった。調教はウッドチップ3F36.5秒が全体2位タイ、1F11.1秒も上位で、坂路11本と乗り込み量も十分。

○ ジャスティンシカゴ

根拠: セントライト記念を勝っての参戦で、こちらも前走1着。直近5走の脚質が先行3回・逃げ2回と、前に行ける点を買う。ただしセントライト記念の勝ち馬は京都8回で5頭1勝と、神戸新聞杯組(5頭2勝)に見劣りする。3枠は16頭で1勝・複勝率6.2%と枠の数字も芳しくない。評価を一段下げて対抗に置いた。

▲ シートゥサミット

根拠: 神戸新聞杯3着。前走2〜3着の層は37頭で4勝・複勝率27.0%と、前走1着組を上回る数字が出ている。入った7枠は複勝率39.1%で枠順別の最高。前走は4角先頭から3着に粘っており、位置取りの条件も満たす。調教もウッドチップ1F11.1秒・3F36.5秒と上位で、坂路11本を併せて消化している。

△ ダノンヒストリー

根拠: 2600mの2勝クラスを逃げ切っての参戦。距離をこなせることを前走で示している点を評価した。ルメール騎手は京都8回で5勝・3着内6回と、このレースで突出した成績を残している。中10週は京都8回で43頭3勝・複勝率20.9%と、間隔が空くこと自体は不利にならない。

△ マジョレルブルー

根拠: 2勝クラスを勝っての参戦で前走1着。7枠は複勝率39.1%で、直近5走の脚質も先行3回・中団2回と前に行ける。友道康夫厩舎は京都8回で12頭を送り込み3着内5回と相性がよい。前走が2000mで距離が一気に1000m延びる点は未知数だが、重賞以外からの参戦は45頭1勝・複勝率13.3%で、切るほどの数字ではない。

△ キンググローリー

根拠: 2500mの2勝クラスを勝っての参戦。前走で4角先頭に立って押し切っているのが最大の評価点で、このレースで最も重要な「前半分にいられるか」を満たす。7枠は複勝率39.1%。調教量が坂路3本・ウッドチップ2本と少ないのは気になるが、長距離戦で位置を取れる馬は軽視できない。

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