新潟大賞典 G3 過去データと傾向
調教分析・予想はこちら
note で調教分析・本命馬を公開中
過去10年結果
2016年〜2025年の新潟大賞典(G3)における1〜3着馬の一覧です。ハンデ戦特有の波乱傾向が顕著で、過去10年で1番人気が1度も勝利していません。勝ち馬の人気帯に注目すると7番人気以降が6勝と圧倒的多数を占めており、「荒れるレース」の代名詞的な存在です。前走欄では金鯱賞(G2)からの転戦馬が複数好走しており、王道ローテーションとして定着しています。2020年は1着10番人気・2着7番人気・3着14番人気という歴史的大波乱で3連単の配当は数十万円に達しました。毎年このような波乱が起きうる舞台として、馬券戦略の組み立てが特に重要なレースです。
| 年 | 1着馬 | 人気 | 前走 | 2着馬 | 人気 | 前走 | 3着馬 | 人気 | 前走 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | シリウスコルト | 8番人気 | 福島民報(L) | サブマリーナ | 3番人気 | 難波S・3勝 | ハピ | 10番人気 | ベテルギ(L) |
| 2024 | ヤマニンサルバム | 7番人気 | 金鯱賞G2 | キングズパレス | 3番人気 | 美浦S・3勝 | ヨーホーレイク | 2番人気 | 金鯱賞G2 |
| 2023 | カラテ | 5番人気 | JCG1 | セイウンハーデス | 2番人気 | 競馬法H・3勝 | イクスプロージョン | 12番人気 | 日経新春HG2 |
| 2022 | レッドガラン | 7番人気 | 大阪城H(L) | カイザーバローズ | 3番人気 | 但馬S・3勝 | ヤシャマル | 5番人気 | 日経新春HG2 |
| 2021 | サンレイポケット | 3番人気 | 金鯱賞G2 | ポタジェ | 1番人気 | 金鯱賞G2 | サトノソルタス | 7番人気 | 日経新春HG2 |
| 2020 | トーセンスーリヤ | 10番人気 | 美浦S・3勝 | アトミックフォース | 7番人気 | アメジス・3勝 | プレシャスブルー | 14番人気 | 福島民H(L) |
| 2019 | メールドグラース | 7番人気 | 尼崎S1600 | ミッキースワロー | 3番人気 | 有馬記念G1 | ロシュフォール | 1番人気 | アメジH1600 |
| 2018 | スズカデヴィアス | 5番人気 | 小倉大賞HG3 | ステイインシアトル | 9番人気 | 函館記念HG3 | ナスノセイカン | 11番人気 | 日経賞G2 |
| 2017 | サンデーウィザード | 3番人気 | 福島民報H | マイネルフロスト | 11番人気 | アメリカG2 | メートルダール | 1番人気 | アメジH1600 |
| 2016 | パッションダンス | 10番人気 | フェブラG1 | フルーキー | 1番人気 | 中山記念G2 | シャイニープリンス | 8番人気 | 福島民報 |
データ分析
以下のデータは2016年〜2025年の過去10年間の新潟大賞典(G3)出走全頭を集計したものです。ハンデキャップ戦のため斤量の影響が大きく、数値の読み方には注意が必要です。枠番・脚質・人気帯ごとの傾向は下部の「傾向・レース分析」セクションで詳しく解説しています。
枠順・脚質
| 項目 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 3 | 1 | 2 | 12 | 16.7% | 33.3% |
| 2枠 | 1 | 1 | 0 | 17 | 5.3% | 10.5% |
| 3枠 | 0 | 1 | 3 | 16 | 0.0% | 20.0% |
| 4枠 | 1 | 0 | 0 | 19 | 5.0% | 5.0% |
| 5枠 | 2 | 0 | 1 | 17 | 10.0% | 15.0% |
| 6枠 | 0 | 2 | 3 | 15 | 0.0% | 25.0% |
| 7枠 | 0 | 3 | 2 | 15 | 0.0% | 25.0% |
| 8枠 | 3 | 2 | 0 | 15 | 15.0% | 25.0% |
| 前目(4角上位半数以内) | 9 | 5 | 5 | 64 | 10.8% | 22.9% |
| 後方(4角下位半数以降) | 1 | 5 | 6 | 62 | 1.4% | 16.2% |
【読み方のポイント】1枠(勝率16.7%・複勝率33.3%)と8枠(15.0%・25.0%)が突出。4枠(5.0%・5.0%)が最低。逃げ馬が勝率20%・複勝率40%と意外に高く、ヴィクトリアマイルとは逆の傾向。後方(0勝・11.4%)は1着が出ず、差し追い込み一辺倒の馬は評価を下げる。
人気・適性(年齢・前走)
| 項目 | 勝利数 | 複勝率 | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 0勝 | 40.0% | 過去10年で1勝もなし。ハンデ戦らしい荒れ傾向が顕著 |
| 2番人気 | 0勝 | 20.0% | 2着1回のみ。上位人気が揃って不振 |
| 3番人気 | 2勝 | 60.0% | 最も安定。2021サンレイポケット・2017サンデーウィザード |
| 4〜6番人気 | 2勝 | 10.0% | 勝ちはあるが複勝率は低い。単発的な激走 |
| 7番人気以降 | 6勝 | 15.5% | 勝ち馬の6割が7番人気以降。大波乱の主役 |
| 前走G2組(金鯱賞等) | 3勝 | 36.4% | 金鯱賞からの転戦が最多。格の裏付けあり |
| 前走G1組 | 1勝 | 20.0% | 有馬記念・JC組が好走。距離経験が活きる |
| 前走オープン・リステッド組 | 5勝 | 28.0% | ハンデ軽化が追い風になるケース多い |
| 高相性騎手 | 津村明秀(3回複勝圏内)、秋山真一(2回) | ||
| 高相性調教師 | 友道康夫(3回複勝圏内)、大久保龍志・戸田博文(各2回) | ||
【読み方のポイント】1番人気が過去10年0勝・複勝率40%と勝ち切れず、2番人気も0勝・20%。3番人気(2勝・60%)だけが信頼できる唯一の人気帯。7番人気以降が6勝と圧倒的多数で、荒れるレースの典型。前走金鯱賞G2組が4回複勝圏内で最多、オープン・リステッド組も5勝と多く、前走クラスより斤量と適性で評価するのが正解。
傾向・レース分析
新潟大賞典とはどんなレースか
JRAのハンデキャップ重賞(G3)として毎年5月に施行。新潟大賞典は4歳以上のオープン馬を対象とした中距離ハンデ重賞で、毎年5月上旬に新潟競馬場の芝2000m(外回り)で行われる。ハンデ戦であることがこのレースの最大の特徴で、JRAのハンデキャッパーが各馬の実績を評価して斤量を割り当てる。実績上位馬には58kg・57.5kgなど重い斤量が課され、軽ハンデ馬との差を縮める仕組みになっている。このハンデ格差が毎年の荒れを生む根本的な原因だ。
新潟外回り芝2000mのコース特性。スタートは向こう正面(2コーナーと3コーナーの間)から行われ、3コーナーまで約800mの長い直線が続く。コーナーを2回通過した後、最終直線は約658mと日本最長クラスの長さを誇る。コース全体に高低差がほぼなく、平坦でスピードが持続しやすい特徴がある。一見すると長い直線で末脚勝負になりそうだが、実際のデータは「前目有利」を示しており、3コーナーから長く脚を使い続けられる馬が有利だ。純粋な差し追い込みより、中団前目からロングスパートできる馬が理想的な脚質といえる。
開催時期と出走馬の特色。5月上旬という開催時期は、天皇賞(春)と安田記念の間に位置し、大阪杯・金鯱賞などの春G2を使った馬や、年明けのハンデ重賞(日経新春杯・日経賞など)を経由してきた馬が主な出走層を形成する。また斤量的に恵まれることを見込んで、前走をオープン・リステッド戦で使ってきた馬も多い。「重賞の間で使いやすい一戦」という立ち位置から、多彩なローテーションの馬が集まるのも特色だ。G1路線の馬は回避することが多く、メンバーレベルはG3ながら実力馬が揃う年と手薄な年でかなりバラつきがある。
荒れるレースとして全国的に有名。過去10年で1番人気が1勝も挙げていないという事実は、JRAの重賞全体で見ても極めてまれなケースだ。ハンデ戦の宿命として、本来の実力差が斤量によって均等化されるため、どの馬にもチャンスが生まれやすい。その結果として毎年のように波乱が起き、高配当が頻発している。馬券戦略の面では「堅く当てに行く」より「波乱を前提に高配当を狙う」アプローチが統計的に適切なレースだ。
斤量の仕組みとハンデ評価の読み方。JRAのハンデキャッパーは、各馬の過去成績・重賞実績・最近のレースぶりを総合して斤量を決定する。一般的に重賞複数勝ちの馬には57kg以上、重賞勝利がなくオープン・リステッド止まりの馬には54〜55kg程度が割り当てられる。当然ながら軽い馬がそのまま有利とは限らないが、「斤量の恩恵を最大に活かせる馬」つまり「斤量を軽く見せている馬」が激走の主役になる。過去10年のデータで55kg以下の馬が複勝圏内に7回入っているのはその証拠だ。斤量欄は枠番と並んでこのレースで最も重視すべき情報だ。
人気傾向の詳細分析
1番人気が過去10年で0勝・複勝率40%という異常な成績。ハンデ重賞で1番人気が勝てないのは珍しくないが、過去10年で一度も勝てていないのは際立った数字だ。複勝率40%はあるため3着以内には来るが、勝ち切れないパターンが繰り返されている。理由はシンプルで、実績を評価されて1番人気に推される馬には重い斤量が割り当てられており、長い直線で軽ハンデ馬に差し切られるケースが多い。1番人気を単勝・馬単の軸に据えることは、データ的に非効率だ。
2番人気も0勝・複勝率20%と不振。1番人気と同様、2番人気の馬も斤量的なハンデを背負っていることが多く、勝ち切れないパターンが続いている。過去10年で2着1回・3着1回のみという結果は、「上位人気の馬でも勝てない」ということを明確に示している。2番人気に過剰な投資をすることは避けるべきだ。
3番人気が唯一信頼できる人気帯で複勝率60%・2勝。上位人気の中では斤量面での恩恵を受けやすく、実力と斤量のバランスが最も取れた馬が3番人気に収まることが多い。2021年サンレイポケット・2017年サンデーウィザードと、3番人気から勝ち馬が出ており、馬券の軸として検討する場合は3番人気が最も合理的な選択肢だ。
4〜6番人気は2勝・複勝率10%と単発的。勝つことはあるが複勝率が低く、安定した連軸にはなりにくい。一発の激走はあっても毎年来るわけではないため、馬券の中心には据えず押さえ程度の扱いが適切だ。
7番人気以降が最多の6勝・複勝率15.5%でこのレースの主役。過去10年の勝ち馬10頭のうち6頭が7番人気以降という数字は、このレースが「大穴が主役のレース」であることを雄弁に語っている。2020年トーセンスーリヤ(10番人気)・2016年パッションダンス(10番人気)・2025年シリウスコルト(8番人気)など、二桁人気の激走も珍しくない。穴馬の存在を軽視した馬券は、このレースでは致命的なミスになる。
荒れやすさの結論:明確に「荒れる」レース。1番人気が10年勝ちゼロという事実がすべてを語る。3連複・3連単で高配当を積極的に狙うべきレースで、1番人気は連下(3着以内の押さえ)として扱い、3番人気と7番人気以降を組み合わせる馬券スタイルが最もデータと整合する。
具体的な年別波乱の傾向。2020年は1着トーセンスーリヤ10番人気・2着アトミックフォース7番人気・3着プレシャスブルー14番人気という3頭すべてが7番人気以降という歴史的大波乱。2016年も1着パッションダンス10番人気・2着フルーキー1番人気(唯一の1番人気連対)・3着シャイニープリンス8番人気という荒れた年だった。2018年も9番人気・11番人気が2・3着に絡んでいる。このような年が繰り返されることを前提に、馬券の組み方を設計することが求められる。
枠順・脚質傾向の詳細分析
1枠が勝率16.7%・複勝率33.3%で全枠トップ。18頭中1着3回・2着1回・3着2回という成績は群を抜いている。新潟外回りの2000mはスタートから3コーナーまでの長い直線でポジション争いが起き、内枠の馬はロスなく最短距離を走れる優位性がある。2コーナーと3コーナーを内ラチ沿いにスムーズに通過し、最終直線に向かいやすい1枠は、このコースで最も恵まれた枠といえる。1枠に実力馬が入った場合は積極的に評価したい。
8枠も勝率15.0%・複勝率25.0%と高い成績を維持。大外枠が好成績を残す理由は、スタート直後に外に出しやすく、馬群に包まれるストレスがないためと考えられる。新潟の外回りコースは馬が走りやすい広いコースで、外枠のデメリットがほかのコースより少ない。大外から早めに好位を取りに行ける先行力のある馬が8枠に入った場合は要注意だ。
4枠は勝率5.0%・複勝率5.0%で全枠最低水準。中枠の中でも4枠は最も成績が悪く、コーナーでの外回りロスと内枠のメリットを半端に失うポジションとなっている。4枠の馬はデータ上、他の枠に比べて大幅に評価を下げることが合理的だ。
6枠・7枠は0勝だが複勝率25%と2〜3着候補として有効。勝利こそないが2着・3着には複数回絡んでいる。穴の「紐」として6枠・7枠の馬を3連系馬券の末尾に加えることは、データ的に合理性がある。
脚質は前目有利が鮮明で、逃げ馬の成績が意外に優秀。脚質別の成績は逃げ(10頭・2勝・複勝率40%)・先行(33頭・2勝・複勝率18.2%)・中団(70頭・6勝・複勝率21.4%)・後方(44頭・0勝・複勝率11.4%)。注目すべきは逃げ馬の複勝率40%だ。新潟の外回りはペースが落ち着きやすく、逃げ馬がそのまま押し切れる展開が生まれやすい。後方からの競馬は0勝・複勝率11.4%と最低水準で、純粋な差し・追い込み馬への評価は下げるべきだ。
展開予想と脚質の活かし方。新潟大賞典はスタートから3コーナーまでの長い直線でペースが決まる。逃げ馬が1頭で主張できる場合はスローペースになりやすく、前残りの展開が生まれる。逃げ馬が2頭以上競り合う場合はペースが上がり、中団から差す馬に向く。当日の出走馬の脚質構成と枠番の組み合わせから展開を読むことが、このレースの予想精度を上げるうえで最も重要なポイントだ。逃げ馬が1枠か8枠に入った場合(内枠でロスなく逃げる、または大外からプレッシャーを受けにくい)は特に注意が必要だ。
前走ローテーション別分析
前走金鯱賞(G2)組が最多の複勝圏内4回・2勝超。3月に中京競馬場で行われる金鯱賞(芝2000m・G2)からのローテーションは、距離・時期・コース特性のいずれも新潟大賞典との相性が良い。金鯱賞は中距離G2として水準の高いメンバーが揃うレースで、そこで好走した馬は新潟大賞典でも中心的な存在になることが多い。2021年サンレイポケット・ポタジェ(金鯱賞1・2着からそのまま新潟大賞典1・2着)という例が象徴的で、金鯱賞組が揃って好走したケースもある。前走金鯱賞組は人気に関係なく必ずチェックしたい。
日経新春杯(G2)組も3回複勝圏内と存在感がある。1月の中長距離ハンデ重賞・日経新春杯(京都芝2400m)からの転戦組が春の新潟で好走するパターンが目立つ。距離は長距離から中距離への短縮になるが、新潟の平坦コースはスタミナ型の馬にも対応しやすく、日経新春杯で培ったスタミナが直線での粘りに活きるとみられる。特に日経新春杯で4〜5着だった馬が新潟大賞典で巻き返すケースがあり、前走着順だけで切らない視点が重要だ。
前走オープン・リステッド(L)組が5勝と最多勝利でハンデ戦の醍醐味を体現。ハンデ戦最大の特徴として、前走がオープン・リステッド戦だった馬に軽いハンデ(54〜55kg程度)が割り当てられる。この軽斤量が本番で大きなアドバンテージになり、重賞組の重ハンデ馬に勝ってしまうケースが多い。5勝という数字は前走金鯱賞組(推定3勝前後)を上回っており、「前走のクラスより斤量の軽さ」を重視するハンデ戦特有の評価基準が必要だ。前走リステッド組で54〜55kgの斤量が割り当てられた馬は、人気がなくても1頭は候補に入れるべきだ。
前走G1組(有馬記念・JCなど)も1勝・複勝圏内複数回と侮れない。秋のG1を使った後、春の地方開催に向かうケースで好走例がある。2019年ミッキースワロー(前走有馬記念・2着)、2023年カラテ(前走JC・1着)などが代表的だ。G1組は格の裏付けがある一方でハンデが重くなりがちだが、それでも能力の高さで乗り越えるケースがある。前走G1組が適正なハンデを割り当てられていれば、素直に評価していい。
「前走着順」より「ハンデと適性」で評価する視点が不可欠。通常の定量重賞では前走の着順・人気が重要な指標になるが、ハンデ戦では事情が異なる。前走で5〜6着に負けていても斤量が大幅に軽くなれば巻き返しが十分に起こりうるし、逆に前走で圧勝していても重い斤量が課されれば本番で苦戦するケースもある。「前走が何着か」より「今回何kgを背負うか」「その斤量は過去の好走時と比べてどうか」という視点を持つことで、穴馬の激走を見逃さない予想ができる。特に前走から2kg以上の減量が見込まれる馬は、一発の可能性を秘めた存在として積極的に評価したい。
騎手・調教師の傾向も参考に。過去10年の複勝圏内騎手は津村明秀(3回)・秋山真一(2回)がトップ。両騎手は騎乗馬の人気に関係なく複勝圏内に持ってくる実績があり、この騎手が騎乗する馬は注目に値する。調教師では友道康夫(3回)・大久保龍志・戸田博文(各2回)が上位。特に友道康夫厩舎は過去10年で3回と最多で、金鯱賞→新潟大賞典のローテーションを得意とする傾向があり、同厩舎の馬が出走する際は要チェックだ。
総合ポイント
①1番人気・2番人気は軸に据えない。過去10年で1番人気0勝・2番人気0勝という事実は明白で、ハンデ戦の斤量格差が実力差を埋める典型例だ。「人気馬を軸に堅く当てに行く」スタイルは、このレースでは10年間機能していない。馬券の軸は1・2番人気以外に設定することが基本原則だ。
②3番人気を軸の第一候補にする。複勝率60%・2勝と唯一信頼できる人気帯。斤量と実力のバランスが取れた馬が3番人気に収まりやすく、オッズも適度につく。連軸として最も合理的な選択だ。
③枠順確定後は1枠を最優先・8枠を次点で評価する。1枠の勝率16.7%・複勝率33.3%は全枠トップ。8枠も15.0%・25.0%と高い。逆に4枠(複勝率5.0%)は最低水準なので評価を落とす。枠順は重要な選別条件だ。
④前走金鯱賞組とオープン・リステッド組を中心に評価する。金鯱賞組は格の裏付けと距離適性の両方を持ち、最も信頼できる前走ローテーション。オープン・リステッド組は軽ハンデの恩恵を活かした激走が多く、馬券妙味も高い。両グループから1〜2頭ずつ選ぶ発想が有効だ。
⑤7番人気以降の穴馬を必ず1〜2頭組み込む。過去10年の勝ち馬6頭が7番人気以降という事実は重い。3連系馬券の3列目には必ず7番人気以降の馬を入れる意識を持ちたい。友道康夫厩舎(3回複勝圏内)・津村明秀騎手(3回)が関係する馬は穴候補として特に注目。
⑥逃げ馬は積極的に評価する。逃げ馬の複勝率40%はヴィクトリアマイル(0%)とは真逆の傾向。新潟外回りは逃げ馬が粘りやすい舞台で、ペースが落ち着けば前残りの展開が生まれやすい。逃げ宣言をしている馬が軽ハンデかつ1枠・8枠に入った場合は特に危険な存在だ。
⑦馬券構成の具体的な指針。このレースで最もデータに合致する馬券構成は「3番人気を軸に、1番人気・7番人気以降複数頭を絡める3連複」だ。1番人気は連対することもあるため切るのではなく「紐」として押さえ、配当のある組み合わせを厚めに購入する。3連単は軸を3番人気に固定し、上段・下段に7番人気以降を広めに流すフォーメーションが効率的だ。単勝・複勝で狙う場合は3番人気が最も推奨で、7番人気以降を少点数購入しておくのも面白い。いずれにしても「荒れることを前提とした馬券設計」こそがこのレースの正解に近い。
⑧過去の激走パターンから学ぶ穴馬の見つけ方。過去の激走馬に共通するパターンを整理すると「①前走から斤量が軽くなった馬」「②前走がオープン・リステッドで軽ハンデを得た馬」「③前走で着外だったが展開負けや不利があった馬」「④新潟コースに実績のある馬(新潟直線1000mや外回り実績)」の4条件に集約できる。出馬表が発表されたら、これらの条件に当てはまる馬を穴候補として候補リストに加えることを推奨する。
今年の出馬表(2026年)
2026年の新潟大賞典は5月17日(日)に新潟競馬場の芝2000m(外回り)で行われます。ハンデ戦のため、出馬表の「斤量」欄は特に重要です。55kg以下の軽ハンデ馬は過去データで5勝と最多実績があり、斤量の軽さと適性を兼ね備えた馬を穴候補として必ずチェックしてください。また「枠」欄では1枠・8枠への注目が統計的に合理的です。
| 枠 | 馬番 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | 脚質 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1枠 | 1 | ホールネス | 牝6 | 西塚洸二 | 55 | 差し |
| 2枠 | 2 | ラインベック | セ9 | 富田暁 | 56 | 差し |
| 2枠 | 3 | グランディア | セ7 | 西村淳也 | 57 | 差し |
| 3枠 | 4 | アンゴラブラック | 牝5 | 岩田康誠 | 56 | 差し |
| 3枠 | 5 | グランドカリナン | 牡6 | 小林美駒 | 54 | 先行 |
| 4枠 | 6 | ドゥラドーレス | 牡7 | ルメール | 58 | 差し |
| 4枠 | 7 | トーセンリョウ | 牡7 | 斎藤新 | 56 | 追込 |
| 5枠 | 8 | ヤマニンブークリエ | 牡4 | 横山典弘 | 56 | — |
| 5枠 | 9 | フクノブルーレイク | 牡4 | ゴンサル | 53 | 差し |
| 6枠 | 10 | サフィラ | 牝5 | 丸山元気 | 56 | 差し |
| 6枠 | 11 | バレエマスター | 牡7 | 菊沢一樹 | 55 | 追込 |
| 7枠 | 12 | セキトバイースト | 牝5 | 浜中俊 | 56 | 先行 |
| 7枠 | 13 | シュトルーヴェ | セ7 | 丹内祐次 | 59 | — |
| 8枠 | 14 | シンハナーダ | 牡5 | 杉原誠人 | 56 | 追込 |
| 8枠 | 15 | シュガークン | 牡5 | 武豊 | 58 | 先行 |
今年の印(2026年)
予想印は枠順・斤量確定後に更新します。新潟大賞典の印選定では①ハンデ(斤量)の評価②枠番(1枠・8枠優先)③前走ローテーション(金鯱賞・オープン組優先)④人気帯(3番人気+7番人気以降)の4軸を基本に判断します。1番人気・2番人気を軸に据えないというこのレース固有のルールを踏まえたうえで、波乱を前提とした印構成を公開します。なお、新潟大賞典は荒れるレースの特性上、印の点数を絞りすぎると配当に届きにくくなるため、◎○▲△の4印をバランスよく配置し、3連複・3連単向けの構成で更新する予定です。
展開予想: グランドカリナン・シュガークンが先行争いを形成し、ミドル〜ややハイペースの流れを想定。新潟外回り2000mは直線が長く、差し馬にも末脚を発揮するチャンスがある。追い込み一辺倒の馬には厳しい展開で、好位〜中団から動ける馬が有利。
根拠: 前走大阪城S3着(2人気)、前々走中山金杯3着(4人気)と2走連続3着の安定感が光る。G2/G3組としての格も十分で、新潟大賞典で好走しやすい「前走G2/G3実績組」に該当。差し脚質で外回り2000mへの適性も高く、57kgのハンデは若干重いが近走の安定感で補える。
根拠: 前走金鯱賞(G2)5着からの転戦で、このレースで好走実績の多い「前走金鯱賞組」に合致する。ルメール騎乗は大きなプラス材料で、過去データで金鯱賞組複数好走の傾向がある。斤量58kgは重いがルメールなら斤量差をカバーできる可能性あり。
根拠: 53kgの最軽量ハンデは過去データで最も勝率が高い斤量帯(55kg以下)に該当し、新潟大賞典の「軽ハンデ有利」データと合致する。4歳馬で成長途上にあり、近走は3勝クラスで安定。前走の格は低いが、このレースでは軽量の恩恵が大きく、波乱演出の筆頭候補。
根拠: 8枠はこのレースで複勝率が高く(過去データで有利)、先行脚質で外枠から自分のリズムで運べる。武豊騎乗も好材料。前走ダービー7着からの距離短縮で、G1経験済みの格はある。斤量58kgは重いが、データ的に8枠先行馬の組み合わせはこのレースの「買い条件」に合致する。